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2012年1月3日まで利用していたはてなダイアリーの過去記事です。

2006-01-01から1年間の記事一覧

「ありそうになさ」の過剰

トリストラム・シャンディ 上 (1)posted with amazlet on 06.11.09ロレンス・スターン 朱牟田 夏雄 岩波書店 売り上げランキング: 87708Amazon.co.jp で詳細を見る 今月下旬にディドロの『運命論者ジャックとその主人』(どうやら新訳)が刊行されるそうなの…

朝からサイケデリアが満開だ

シド・バレットがいたころのピンク・フロイドのセカンド・シングル「See Emily Play」のPV。サイケとポップがゆるくまとまった名曲なんだけれどファースト・アルバムには未収録。聴くには『ピンク・フロイドの道』というレアトラックとかを集めた編集盤を…

中原昌也がまた良いことを言っている

STUDIO VOICE (スタジオ・ボイス) 2006年 12月号 [雑誌]posted with amazlet on 06.11.08INFASパブリケーションズ 売り上げランキング: 4379Amazon.co.jp で詳細を見る 私にとっての90年代とはイエモンが好きだった中学生が地元のFM放送局の深夜ラジオで伊…

もうすぐ九州場所

大相撲の世界にモンゴリアン・インヴェイジョンが到来して久しいですが、やはり日本人で強い力士が見たいところ。私は豊真将という力士を応援しています。故障などで一時期は相撲を諦め、フリーターから再起した後に、記録的な速さで幕内力士となった若手力…

好きなものを好きと云いたい

先日お会いしましたid:redsmokeさんのところに、私に対する「人物評」が書かれており、ふむふむと思いました。「好きなものに夢中な子供のような無邪気感アリアリでかわいらしい子」だそうです。紳士を標榜する男子たるものが「かわいい」といわれてしまうの…

表紙がエロい

失われた時を求めて〈8〉第四篇 ソドムとゴモラ〈2〉posted with amazlet on 06.11.07マルセル・プルースト Marcel Proust 鈴木道彦 集英社 Amazon.co.jp で詳細を見る ここ最近ずっとプルーストを読んでいて、他の小説が読みたくなった。ので「よし、一気に…

練習するグールド

『グレン・グールド 27歳の記憶』より。この映画は過去に7回ほど観ておりますが、カナダの田舎にある湖に近い自宅でバッハのパルティータ第2番1楽章を弾くこのシーンが最も好きです。使用しているピアノはチッカリング*1古いグランド・ピアノ。スタインウ…

私のアドルノに関するエントリに対するリアクションに対するリアクション

http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20061107/1162865739#c id:sumita-m様、私のアドルノに関するエントリにここまで長いリアクションをいただけたのは初めてです。ので、まず「読んでいただきありがとうございます」という感謝の念を示したいと思います。こう…

アドルノの『マーラー論』/マーラーとアドルノ思想

マーラー―音楽観相学posted with amazlet on 06.11.06テオドール・W. アドルノ 龍村あや子 法政大学出版局 売り上げランキング: 252,587Amazon.co.jp で詳細を見る アドルノのマーラー論は二つの点で面白い作品だと思う。 一つはプレ・ハンスリック的な感情…

狐の会のPV

原田先生はどこに行ったんでしょうか。 秋の夢posted with amazlet on 06.11.06狐の会 インディペンデントレーベル (2006/01/23)Amazon.co.jp で詳細を見る

俺とお前とマーラーとアドルノとプルースト

失われた時を求めて〈7〉第四篇 ソドムとゴモラ〈1〉posted with amazlet on 06.11.06マルセル・プルースト Marcel Proust 鈴木道彦 集英社 Amazon.co.jp で詳細を見る アドルノはそのマーラー論のなかでマーラーとプルーストの近似性について指摘していたが…

指揮モノマネ

id:violet217、id:Monsieurのところで私の痴態プレイがレポートされております。お酒を飲むと「目の前にあったものを食べる」、「寝る」、「同じネタを繰り返す」と畜生同然のダメ人間になってしまう私ですが、その日は「サイモン・ラトルの物真似」と「『生…

石像が普通に登場。

ヴォルフガング・アマデウス・モーツァルト:歌劇「ドン・ジョヴァンニ」posted with amazlet on 06.11.06ニホンモニター株式会社ドリームライフ事業部 (2006/10/03)Amazon.co.jp で詳細を見る 随分前に買ってフィナーレ以外に全く観ていなかったダニエル・ハ…

世界史の補講中3時間をディラン映画に費やすべきだ

ボブ・ディラン ノー・ディレクション・ホームposted with amazlet on 06.11.03パラマウント・ホーム・エンタテインメント・ジャパン (2006/06/23)Amazon.co.jp で詳細を見る バイト終了後、DVD返却しにいったらカウンター近くの「ただいま返却されたばかり…

ジェシー・ハリス

ノラ・ジョーンズに曲を提供してる*1ニューヨークのシンガー・ソングライター、ジェシー・ハリス。モテ属性にバッチリひっかかっている良いメガネと良いヒゲ。アルバムによって全然違うけれど、シンプルな音作りでちょっと湿っぽい古い感じメロディを誰にも…

『ナチョ・リブレ 覆面の神様』を観ました。

感想は後でちゃんと書く(かも)。良い映画。3回泣けるポイントがあり(開始15分で早くも涙腺が緩む)、画面にジャック・ブラックが出ているだけで笑ってしまった。オススメ。音楽がオインゴ・ボインゴの人で、クレジットにはベック・ハンセンの名前があっ…

オーケストラは史上最強の騒音発生装置だ

アドルノのマーラー論を読んでいるので、珍しくマーラーなどを聴いている。私の中では長らく「耽美で陰鬱な曲ばかり書く人」というイメージが強く(しかも曲が長い)敬遠しがちだったのだが、一年ぐらい前から「ああ、なんだ結構ユーモラスな音楽じゃないか…

音楽の化身、カルロス・クライバー

素晴らしい動画が見つかったので、喜び勇んでご紹介いたします。カルロス・クライバー指揮/アムステルダム・ロイヤル・コンセルトヘボウ管弦楽団によるベートーヴェン交響曲第7番(第4楽章)の映像です。ワーグナーが「舞踏の聖化」と讃えたように、クラ…

拝啓、ジョン・ウェイン

黄色いリボンposted with amazlet on 06.11.01ビデオメーカー (2005/11/19)Amazon.co.jp で詳細を見る 映画鑑賞抜かずの三発。アマゾンで値段を見てびっくり。500円だって。最近の名画DVDの安さには驚くばかりだ(ちなみに『鳥』も1000円だった)。ガンマ…

ハンフリー・ボガード的なもの

マルタの鷹posted with amazlet on 06.11.01ビデオメーカー (2005/10/19)売り上げランキング: 28,701Amazon.co.jp で詳細を見る わー、これも500円。ハンフリー・ボガード主演の探偵モノ映画は『三つ数えろ』(ハワード・ホークス)を以前に観た。けど、最後…

映画マラソン終了

夕陽のガンマン アルティメット・コレクションposted with amazlet on 06.11.02ソニー・ピクチャーズエンタテインメント (2006/08/23)Amazon.co.jp で詳細を見る イーストウッドで始まった秋休み映画マラソンをイーストウッドで締めくくる試み。言うことなん…

脱-構築はなんでこんなに分かった気にならないのか

デリダ―なぜ「脱‐構築」は正義なのかposted with amazlet on 06.10.31斎藤慶典 日本放送出版協会 Amazon.co.jp で詳細を見る アドルノ関係ばっかり読んでいて疲れてきたので、気分転換にデリダ(の二次文献)。100ページちょっとの薄い本。そんなんでデリダ…

鳥サウンドがすごい。

鳥posted with amazlet on 06.10.31ユニバーサル・ピクチャーズ・ジャパン (2005/12/23)Amazon.co.jp で詳細を見る 続けて二本目。ヒッチコックの映画は初めて。全くの偶然だけれど『ダーティーハリー』も『鳥』もサンフランシスコ(またはその周辺)が舞台…

オープニング5分で、そこはもうハードボイルド・ワンダーランド

ダーティハリーposted with amazlet on 06.10.31ワーナー・ホーム・ビデオ (2000/04/21)売り上げランキング: 31,436Amazon.co.jp で詳細を見る どうやら明日から学校が学園祭関連とかで秋休みらしい。ので映画でも観るかと思ってレンタルしにいったら、190円…

晴れの日の気分の音楽だ

鈍行ブックモービルposted with amazlet on 06.10.31fishing with john バウンディ (2005/10/19)売り上げランキング: 99,161Amazon.co.jp で詳細を見る 最近繰り返し聴いているのはfishing with johnという日本人のアーティスト。岡村詩野が絶賛していて気持…

クラオタの聴取態度こそ、ユートピア的だ

http://d.hatena.ne.jp/encyclopector/20061030 id:encyclopectorさんの記事を読んで「クラオタの聴取態度は、ユートピア的だ!アドルノの夢想したユートピアの住人は、クラオタだったのかも!!」とか考えてしまった。以下、思いついてしまった無茶苦茶な論…

マクロな世界で戦うアドルノ

アドルノ/ホルクハイマーの(問題圏;コンテクスト)―同一性批判の哲学posted with amazlet on 06.10.30藤野 寛 勁草書房 売り上げランキング: 427,121Amazon.co.jp で詳細を見る 表紙が良いですね。ホルクハイマーの前に並ぶマルクーゼ、アドルノ、ハーバーマ…

最近のロバート・ワイアット

仙人の領域に達しているな……。

絶対音感をお持ちの方は聴かないでください。

新曲。チューニングをするのを忘れて最初から音が気持ち悪くなっています。本当にこれは酷い。本気でカッコ良い音楽を目指して作っているのに、途中でどうして良いかわからなくなりました。最終的に心をざわざわさせるヘンなものになってしまった。自分で聴…

篤く御礼申し上げます

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