オープニング5分で、そこはもうハードボイルド・ワンダーランド
どうやら明日から学校が学園祭関連とかで秋休みらしい。ので映画でも観るかと思ってレンタルしにいったら、190円セールの日だったので気合を入れてごっそりDVDを借りてきた。音楽だったらゴミみたいなCDに金を注ぎ込んでるのに、映画だと190円でもなんか躊躇してしまう。よくわからんが自分で借りるのは名作ばっかりな気がする。今回借りた5本のうち一本も名作。『ダーティハリー』。うちのおじいちゃんが好きで子供の頃から一緒に観てましたよ、『荒野の用心棒』。イーストウッドは私の理想の男性像の一つでもある。
冒頭から音楽がやばい。最初から70年代マイルスを彷彿とさせるクラスター・オルガンがジュワーンと染み入るように鳴き、それからファンキーなドラムが入ってくるところでもう「誰だ!?これ書いたの!!」と立ち上がってシャウトしかねない。すげぇ…すげぇ…、言ってたら画面にはデカデカと「ラロ・シフリン」の文字が。どうりで……。微分音で和音が濁るストリングスは斬新だし、女性のコーラスなどはリターン・トゥ・フォーエヴァーみたいだ。ラロ・シフリン、サントラ以外でフュージョン・バンド組んでたりしないのかな(普通に『ジャズのベーシスト』やってる音源は持っている)。
盲点だった。ラロ・シフリン、ものすごい好きじゃんか、俺。ラテン、ファンク、ジャズ、マネー、好きなものが一挙に揃うなんてなかなかないぞ。
映画はもう文句なしに面白かったっす。それだけっす。