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2012年1月3日まで利用していたはてなダイアリーの過去記事です。

2006-09-01から1ヶ月間の記事一覧

一部でアドルノ対ルーマン

社会の芸術posted with amazlet on 06.09.30ニクラス・ルーマン Niklas Luhmann 馬場靖雄 法政大学出版局 (2004/11)売り上げランキング: 322,456Amazon.co.jp で詳細を見る 「アドルノが!アドルノが!」としばらく言い続けていたので「少し気分転換にルーマ…

「感動させる本」は果たして誰を感動させるのか

豚の死なない日posted with amazlet on 06.09.30ロバート・ニュートン・ペック 金原瑞人 Robert Newton Peck 白水社 売り上げランキング: 93,176Amazon.co.jp で詳細を見る 私はかなり白水社の「Uブックス」というシリーズを信頼しているので「面白かろう」…

居心地の良い文章

浴室posted with amazlet on 06.09.27ジャン‐フィリップ トゥーサン Jean‐Philippe Toussaint 野崎歓 集英社 売り上げランキング: 241,058Amazon.co.jp で詳細を見る どこかでチラチラと名前を見かけて*1気になっていた作家、ジャン=フィリップ・トゥーサン…

あやふやな立ち位置

アフターダークposted with amazlet on 06.09.25村上春樹 講談社 (2006/09/16)Amazon.co.jp で詳細を見る 文庫化されたので読む。周囲の評判がすこぶる悪く心配だったが、私は良い小説だと思った。主人公のマリの周辺のいたるところに「私たちが現実に存在し…

Moodstock at GARB pintino

ニシヘヒガシヘposted with amazlet on 06.09.25本田祐也 チャンチキトルネエドトラクターエンタテインメント (2005/09/07)売り上げランキング: 24,614Amazon.co.jp で詳細を見る 24日に知り合いが何人か参加している「《鍵盤文化+挑発的ブラス》による入…

ボズ・バレル死去の暗さを吹き飛ばす天気

ブラームスのピアノ協奏曲第2番。私の中で「秋の超良い天気の良い日っぽい曲」といえばこれです。1楽章、ホルンの独奏に導かれるようにして入ってくるピアノ独奏を聴くたびに、乾燥した空気と日差しの柔らかい温かさが交差する感じが記憶の中で蘇ってくる…

あんた、マティーニを作れる?――チャーチルが旨いって言ってくれたよ

マイク・ハマーへ伝言posted with amazlet on 06.09.24矢作俊彦 角川書店 (2001/07)売り上げランキング: 33,952Amazon.co.jp で詳細を見る これはもう文句無しに面白い小説でした。元マンガ家で、元「ニューハードボイルドの旗手」で、大友克洋漫画の原作者…

ボズ・バレル死去(mixi経由)

http://www.dgmlive.com/news.htm?entry=566 キング・クリムゾンのアルバムで(音質、売られ方ともに)最も暴力的なライヴ盤『アースバウンド』、それからクリムゾンが最も美しかった時代の結晶のようなアルバム『アイランド』でヴォーカルを担当していたボ…

少しだけ…報われた……

響きと怒りposted with amazlet on 06.09.23ウィリアム・フォークナー William Faulkner 高橋正雄講談社 (1997/07)売り上げランキング: 18,331Amazon.co.jp で詳細を見る 「中上健次が影響を受けた……」と聞きずっと気になっていたフォークナー。ひぃひぃ言い…

ノラをうらやましいと思う?

人形の家posted with amazlet on 06.09.15イプセン 原千代海 岩波書店 (1996/05)売り上げランキング: 56,276Amazon.co.jp で詳細を見る 面白かったけれど、考え中。とりあえずイプセンの顔が面白い。小林よしのり『おぼっちゃまくん』の涙みたいなもみあげ。

川上弘美と逆説的な女性性

蛇を踏むposted with amazlet on 06.09.15川上弘美 文藝春秋 (1999/08)売り上げランキング: 40,302Amazon.co.jp で詳細を見る 川上弘美という作家がいることは前から知っていたのだけれど、現代の作家に手を出す勇気がないせいで読まないでいた。急に読む気…

クレイジー・リヒテル(続き)

チャイコフスキー:ピアノ協奏曲第1番posted with amazlet on 06.09.15リヒテル(スヴャトスラフ) ワルシャワ・フィルハーモニー管弦楽団 ヴィスロツキ(スタニスラフ) ラフマニノフ ウィーン交響楽団 カラヤン(ヘルベルト・フォン) チャイコフスキー ユニバー…

随分久しぶりな気がする、漱石。

虞美人草posted with amazlet on 06.09.14夏目漱石新潮社 (1951/10)売り上げランキング: 33,393Amazon.co.jp で詳細を見る アドルノに集中していたせいかもしれないけれど、ここ最近小説を手にとってもグッと引き込まれて読むようなことが無く「あら、これが…

画一化はダメ、絶対。

啓蒙の弁証法―哲学的断想posted with amazlet on 06.09.13マックス・ホルクハイマー テオドール・W・アドルノ 徳永 恂 岩波書店 (1990/03)売り上げランキング: 169,626Amazon.co.jp で詳細を見る ここにきて初めてアドルノの「社会学っぽい本」を読んだ気が…

リヒテル――間違いだらけの天才

スヴャトスラフ・リヒテルは不思議なピアニストだ。初めて彼のピアノを友達の家で聴いたとき、スタインウェイの頑丈なピアノですらもブッ壊してしまうんじゃないかと心配になるぐらい強烈なタッチとメトロノームの数字を間違えてしまったような速いテンポで…

クレンペラーとか古い指揮者について

http://youtubech.com/test/read.cgi%3Fdl%3DJeejqV1Jrq4%26ext%3D.flv まさかクレンペラーの映像はないだろう……と思っていたのですが、あっさりと見つかってしまうのがYoutubeの恐ろしいところでありまして、見つかったのは『Art Of Conducting』というDVD…

内田光子についての覚え書き

http://youtubech.com/test/read.cgi%3Fdl%3DwDxhNn0PgVI%26ext%3D.flv Youtubeで動画漁りなどをしていたら、内田光子がモーツァルトのピアノ協奏曲第20番(この作品ではベートーヴェンがカデンツァを書いている)を弾き振りしている映像が出てきた。彼女の…

アドルノの切れ味

プリズメン―文化批判と社会posted with amazlet on 06.09.09テオドール・W. アドルノ Theodor W. Adorno 渡辺祐邦 三原弟平筑摩書房 (1996/02)売り上げランキング: 108,073Amazon.co.jp で詳細を見る アドルノの自選エッセイ集を読む。この『プリズメン』に…

ベートーヴェンの晩年様式

http://youtubech.com/test/read.cgi%3Fdl%3Dv1Jsc8Sxnu4%26ext%3D.flv 私は普段マニアックな音楽(20世紀音楽とかソ連の作曲家とか)についてばかりブログ上に書いているけれど「ベートーヴェン」みたいに有名な作曲家も好きなのである。こういうことを言…

男の世界ィィィィ!!

スティール・ボール・ラン 8 (8)posted with amazlet on 06.09.08荒木飛呂彦 集英社 (2006/05/02)Amazon.co.jp で詳細を見る スティール・ボール・ラン 9 (9)posted with amazlet on 06.09.08荒木飛呂彦 集英社 (2006/09/04)Amazon.co.jp で詳細を見る ジョ…

祝、初注目エントリ

http://d.hatena.ne.jp/Geheimagent/20060830/1156912885 ホッテントリとは言えませんが、こんな過疎ブログで5人もの人にブクマされたのが嬉しくて、涙So, So(なだ・そう・そう)です。

ウクレレでお誕生日を

Happy birthday to you. Happy birthday to you. Happy birthday, Dear ○○. Happy birthday to you.

まどろみ

http://youtubech.com/test/read.cgi%3Fdl%3DETPaLWuIEcA%26ext%3D.flv 高速バスに乗って小旅行をしました。行き先は名古屋。主な目的は「シロノワール」、「フランク・ロイド・ライトの建築物」、「モーニング・サービス」です。東京では9月に入った途端、…

左!

http://youtubech.com/test/read.cgi%3Fdl%3DxUchXGvkWwI%26ext%3D.flv イタリアのバンド、アレアの映像です。動くアレアを初めて見ましたが、なんでこのバンドのライヴ音源ってどれも音質がブート並なんでしょうか……非常に残念でなりません。演奏している曲…

ジェントル・ジャイアントはどこに消えた

http://youtubech.com/test/read.cgi%3Fdl%3DoyKQxpNZzP8%26ext%3D.flv 「プログレなんて悪趣味で……」と何年も前に決別宣言をした私ですが、それ以降もズルズルと聴き続けております。まったく恥ずかしい限りのお話で、家のCD棚にはロジャー・ディーン*1の…