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2012年1月3日まで利用していたはてなダイアリーの過去記事です。

2007-07-01から1ヶ月間の記事一覧

G.W.F.ヘーゲル『精神現象学』(上)

精神現象学上 (平凡社ライブラリー)作者: G.W.F.ヘーゲル,樫山欽四郎出版社/メーカー: 平凡社発売日: 1997/06/11メディア: 文庫購入: 5人 クリック: 34回この商品を含むブログ (46件) を見る 2週間以上かかって半分読み終える。「まったくすごく大変な本を読…

そういうお前ら、ホントに「選挙」に行ったのか?

どうも私、ココロ社さんの選挙に行かない宣言*1を読んで、その尻馬に乗ろうと企むブロガーです。狂ったように面白い、と称されるブロガーが政治的な発言を行った、ということで賞賛や批判が入り混じったブクマコメントがついているようですが、今回もココロ…

ディレクション

飲み屋でサラリーマンがえらそうに語る口調でブログを書いていることにいい加減飽きてきたので、音楽の話をします(かなり興奮気味に)。また、Youtubeにやっばい映像があがってましたよ……。ジョー・ザヴィヌルとウェイン・ショーター率いるウェザー・リポー…

「空気嫁」の傲慢さについて

最近のブクマ動向を見ていると「空気を読むこと」に関するエントリに人気が集まっているように思います。それだけ他人との人間関係を上手くやっていくことに関心が高まっていることでしょうか。あるいは、にちゃんねるなどで強く規範化されている「空気嫁」…

続・「農業=のんびり」を強烈に批判する

金太郎 『サラリーマンは対人関係が非常に多くそのストレスが尋常じゃないから、自給自足の他人との衝突が少ないであろう農業がのんびりに思えるってだけですね。自分もその1人です。農業でやってる事は物凄い大変だと思います。 大変さの意味合いが違うの…

PRINCE/『Planet Earth』

Planet Earthアーティスト: Prince出版社/メーカー: Sony発売日: 2007/07/23メディア: CD クリック: 9回この商品を含むブログ (43件) を見る 殿下の1年ぶりの新作。この天才アーティストに関して言えば「最新作がいつも最高傑作」だと思うことにしているのだ…

ついに来た!

新音楽の哲学作者: Th.W.アドルノ,Theodor Wiesengrund Adorno,龍村あや子出版社/メーカー: 平凡社発売日: 2007/07/01メディア: 単行本 クリック: 10回この商品を含むブログ (16件) を見る 待ってた。

桃の70%は汗でできている。

町人『本来の農業は、自給自足の生活です。お金持ちにはなれなくても、のんびり暮せる。ただし、農業のすべてが自給自足になってしまうと、これまた困ることになります。』*1 良い感じのブログには、必ずと言っていいほど「嫌な後味を残していくコメントをつ…

演るを考える

ユリイカ2007年7月臨時増刊号 総特集=大友良英出版社/メーカー: 青土社発売日: 2007/07メディア: ムック購入: 1人 クリック: 14回この商品を含むブログ (49件) を見る 雑誌『ユリイカ』の大友良英特集をじっくりと読む。特集には対談形式の文章が多く掲載さ…

コルンゴルトの弦楽四重奏曲全集

コルンゴルド:弦楽四重奏曲 全集(2枚組)アーティスト: コルンゴルド,フレッシュ四重奏団出版社/メーカー: Brilliant Classics発売日: 2007/01/01メディア: CD クリック: 5回この商品を含むブログ (1件) を見る 「CD1枚あたりの価格500円切れは当たり前」とい…

ユーリ・バシュメットの映像集

Youtubeにユーリ・バシュメットの映像がアップされている。現代のヴィオラ奏者のなかで、最も人気があり、そして最も甘い音を出す人として知られる演奏家の演奏をこのようにして観られるのは大変喜ばしいことである。 現在は自らモスクワ・ソロイスツという…

AGURA BOYZ JUSCO/「ソニック・ハングル」

一人で宅録していても最近はネタ切れで、作っていて正直とても嫌な気持ちになるのですが、今回はそのような嫌な気持ちで投げやりに作った短いトラック(30分で作成)にあざけり先生(id:azakeri)が韓国の言葉でヴォーカルをかぶせました。以下に日本語訳を…

宮城道雄『春の海――宮城道雄随筆集』

新編 春の海―宮城道雄随筆集 (岩波文庫)作者: 宮城道雄,千葉潤之介出版社/メーカー: 岩波書店発売日: 2002/11/15メディア: 文庫 クリック: 2回この商品を含むブログ (7件) を見る 音楽家の書いた文章には結構面白いものがあって、好きでよく読んでいるのだけ…

武満徹の映画音楽

本日は日本の音楽関連でもう一本。先日、Youtubeで見つけた武満徹の映画音楽に関する映像を紹介しておく。詳細はよくわからないのだが、どうやら海外で製作されたドキュメンタリの模様。武満の映画音楽作品は小学館から発売されている全集に全て収録されてい…

自分だけの音を!――様々な自作楽器について

「“自分だけのスタイル”を確立すること。それがあれば少なくとも10年は食べていける」ということを書いていたのは、村上春樹だったと思います。小説の世界を眺めてみれば、たしかに有名な作家というのはちゃんと「自分のスタイル」を確立してモノを書いてい…

カルロス・フエンテス『脱皮』

脱皮 (ラテンアメリカの文学 (14))作者: フエンテス,内田吉彦出版社/メーカー: 集英社発売日: 1984/04メディア: 単行本 クリック: 2回この商品を含むブログ (4件) を見る 最近はずっと20世紀の海外文学を集中的に読んでいるのだけれども、毎回「こんな風にも…

AGURA BOYZ JUSCO/「琉球」

同じく、プロ仕様の音質編集によって生み出される密度のある低音が常時鳴り響く新曲(でもヴォーカルは遠い)。「ツジコノリコみたい……素敵……」と思った方は、すぐさま星をつけてください。僕たちを星の王子様に仕立て上げられるのはアナタだけです……。曲の…

AGURA BOYZ JUSCO/「事故男日記」

音量注意!あざけり先生がプロ仕様の音質編集ソフトを導入したため、音圧が結構すごいことになっています(MP3にしたらかなり減圧されました)。「フリースタイル・ラップ」から「フリースタイル・ダイアリ・リーディング」へと進化したあざけり先生のパフォ…

クラシックとモータースポーツ

会社員として働き始めてあっという間に三ヶ月が経ち、ボーナスでテレビを買ったので、休日は家でホッピーを飲みながら『N響アワー』と『芸術劇場』をぼんやりと見て過ごす、というヌルい暮らしを送るようになった。大学に通っていた頃はテレビを持っていな…

宮下誠『「クラシック」の終焉?――未完の20世紀音楽ガイドブック』

「クラシック」の終焉?―未完の20世紀音楽ガイドブック作者: 宮下誠出版社/メーカー: 法律文化社発売日: 2007/07/01メディア: 単行本購入: 1人 この商品を含むブログ (6件) を見る アマゾンで予約可能になっていました*1。皆さんがこの本を買うことによって、…

AGURA BOYZ JUSCO「幸福な王子」

幸福な王子―ワイルド童話全集 (新潮文庫)作者: オスカーワイルド,西村孝次出版社/メーカー: 新潮社発売日: 1968/01/17メディア: 文庫購入: 9人 クリック: 56回この商品を含むブログ (45件) を見る スペシャルゲストにオスカー・ワイルドとid:kakanekoさんを…

『ベンヤミン・コレクション(1)――近代の意味』

ベンヤミン・コレクション〈1〉近代の意味 (ちくま学芸文庫)作者: ヴァルターベンヤミン,Walter Benjamin,浅井健二郎,久保哲司出版社/メーカー: 筑摩書房発売日: 1995/06/01メディア: 文庫購入: 6人 クリック: 80回この商品を含むブログ (112件) を見る 家に…

デモ倉庫を開設しました

http://www.voiceblog.jp/adorno/ AGURA BOYZ JUSCOのデモ音源(あざけり先生の編集が入る前の音源)用の倉庫を開設しました。なんかポッドキャスティングとかもできるらしいので、物好きな方は登録すると良いです。作っている本人はオススメしません。何故…

「アドルノ――モダニズムの往還」『現代思想』1987年11月号

先日髪を切るため前に住んでいたところまで出向いた際に、ふらっと入った「本の価値があんまり分かっていない古本屋」で偶然見つけた雑誌『現代思想』のバックナンバー――特集はアドルノ。もちろん迷わず購入した。たった400円で鼻血が出るほど勉強になる買い…

くるり『ワルツを踊れ』

ワルツを踊れ Tanz Walzerアーティスト: くるり出版社/メーカー: Viictor Entertainment,Inc.(V)(M)発売日: 2007/06/27メディア: CD購入: 3人 クリック: 54回この商品を含むブログ (603件) を見る 先行シングルを聴いて「ちょっとXTCすぎないか……?(カップ…

宮下さんへの私信

偽装的な素朴さについて、少なくとも私にはおっしゃるとおりのように感じています。しかし、その戦略性(“あえて感”というか)が実を結ぶのか、どうか、というところは少し考えてみる必要があると思うのです。必ずそれが戦略の受け手と共犯関係を結ぶことに…