THE BLACK CROWES/Before The Frost
Before the Frost/Until the Freezeposted with amazlet at 09.12.24
先日2009年に購入した新譜を振り返ったばかりですが、買いそびれていたザ・ブラック・クロウズの新譜をうっかり買いそびれていたことを思い出して、速攻購入し聴きまくっているワタクシは大うつけ者かもしれません。なぜなら、このアルバムの内容がめちゃくちゃ良かったからです。昨年のアルバム『Warpaint』も良かったですが、今度はそれを更に凌ぐ勢い。
録音はよりすぐったブラック・クロウズのファンたちをスタジオに集め、すべてライヴで録ったらしいのですが、恐ろしいほどの完成度と演奏内容の濃さで「もしかしたら21世紀最強のライヴ・ロック・バンドはブラック・クロウズかもしれない……」と恐れおののきたくもなります。とにかく最高。しかもCDに同梱されているカードのシリアル番号をブラック・クロウズの公式サイトにある特設ページで入力すると、泣く泣くアルバム収録をあきらめざるを得なかったテイク(すべてCDに未収録曲)がまるごとダウンロードできる、という驚くべきサービスぶり。こちらの未収録曲には『Until the Freeze』というアルバムまでついていますから、ほとんどCD1枚のお金で2枚買ったようなお徳感。しかも内容まで最高のほうもCDに収録されている楽曲にまったく劣らないのですから、お前ら、絶対買ったほうが良いぞ! と鼻息荒く主張しておきます。
基本的にはルーツ・ロック感全開、ハード・ロック化したザ・バンドのような骨太なロックンロール路線は前作を踏襲しているのですが、シングル・カットもされている「I Ain't Hiding」(上記動画の曲)のディスコっぽい感じとかも新鮮で良かったです(なんかこの曲、フランツ・フェルディナンドみたいに聞こえてクスっときました)。アナログも切っているみたいなんだけど、この曲がたぶんA面の終わりみたい。ここまでの構成も素晴らしくて、ロック・アルバムを聴く楽しみを存分に感じさせてくれます。
第1曲目「Good Morning Captain」からこれですからね……(ヴォーカルのクリス・ロビンソンの格好がやりすぎで失笑してしまいそうですが)。あとアルバム中、ボトルネック奏法のソロがたくさんあるんですけれど、もうなんかウマ過ぎて脳からボトルネック汁が出た。