はてな9時に仕事が終わっても作れるおつまみ出し
金曜日。フライデーナイト。世のサラリーマンたちの抑圧された感情が、よくシェイクした炭酸飲料から噴出した泡のように吐き出される夜ですが、私も例に漏れず、そのようなしがないサラリーマンでございます。今夜は9時ごろ仕事が良い感じで切り上げられたので、ささやかながら家でビールでも飲みながら楽しく夜更かしでもしようと思いました。
写真はビールのおつまみに作った「エリンギのバター炒め」。フライパンにバターを溶かし、薄くスライスしたエリンギをふちの辺りが軽く茶色くなるぐらいまで炒めてできあがり(味付けはクレイジーソルトがバツグンの相性)。この間、約2分。この短時間で至福の時間を過ごすことができます。まだエリンギが熱い間に口に入れた瞬間、立ち昇って来るアッパーな多幸感!これとキリン一番搾りさえあれば、私にはマジックマッシュルームなんていらないのであります。
テキサス・ハリケーンposted with amazlet on 08.02.29
この幸せは、同じようなアッパーな音楽とともに愉しみたい。そうだとしたら、もうスティーヴィー・レイ・ヴォーンがしっくりときます。彼のまったく湿っぽさがないプレイ、極太の音色、ザクザクと空間を切り刻んでいくような高速のフレージング。これがさらに気持ちを煽っていきます。この躁感覚は黒人的なブルースとは真逆のものかもしれません。スクエアかつタイトなリズムに基づき演奏される「白っぽさ」は、「黒っぽさ」から最も遠いところにあるのですが、逆にそれこそがスティーヴィー・レイ・ヴォーンが「ホワイト・ブルースの頂点」である証なのでしょう。
それではスティーヴィー・レイ・ヴォーンによるジミ・ヘンドリックスのカヴァーをどうぞ(「Voodoo Chile」)。こんなのになれたら悪魔に魂売っても良いよ……。