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2012年1月3日まで利用していたはてなダイアリーの過去記事です。

パリへ #1

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長い休みがとれそうな雰囲気だったので2年連続2度目のハネムーン気分で妻と一緒にパリへ向かった。利用したのはH.I.Sの約16万円、ホテルで4泊、実質4日間の自由時間、という格安パック旅行。飛行機が中国南方航空だと知ってからの事前調査では悪評しかでてこなかったので不安になったが、そこはまったく問題なかった。中国人のCAさんの態度についてはたしかに日本のCAさんみたいにニコニコはしていないのだが、特別なにか問題があったわけではない。ムッツリした顔でやや雑なサービスも慣れれば、チャーミングに思えてくる。飛行機も普通。


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広州の空港で乗り継ぎ。


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茶店の店員さん(やっぱりサービスはちょっと乱暴)はみんな少女時代みたいでかわいい。


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シャルル・ド・ゴール空港には朝9時頃についた。日本をでたのは16時ぐらい。


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あらゆるものがカッコ良く見えて、すっかり舞い上がってしまいシャッターを切りまくる。


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空港でドライバーと落ち合い(英語ドライバーのはずが、日本語ペラペラ)、VWのゴツい四駆(屈強な男性が3人ぐらい後部座席にのって女性を拉致監禁してそうな車)に載ってホテルへ。高速道路はやや渋滞していたが、車線変更がすごい激しくておっかなかった。100キロぐらいで1.5台分ぐらいの車間距離にどんどん割り込んでいく。


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ホテル近辺。パリ郊外で中心部へはメトロで30分ぐらいのところ。治安は見た目的にも良いとは言えず、朝から道端でビールを飲んでいる白人男性(たぶん失業者)や背の大きい黒人男性が無条件で怖い。


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エッフェル塔。周辺には土産物を売っている黒人がたくさんいる。そのへんの事情はイタリアと変わらないと思ったが、イタリアほどあたりが強くない。みんな全然やる気がない。売ってる品物は、エッフェル塔のキーホルダーとか。お土産屋さんよりも安かったりする。


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路駐されている車ではミニだの2CVだの500だの、小型自動車の名車が停まっているのが目に入る。いろんな旧車をみんなキレイに乗っている。この日はエッフェル塔(行列が嫌だったのでのぼらなかった)から少し歩いたところにあったカフェでお昼を食べる。妻はモーニング・セットみたいなもの(11ユーロ、クロワッサンにオレンジ・ジュース、コーヒーまたはショコラ・ショー)を、私はステーキ(12.9ユーロ、山盛りのフライドポテトとパンつき)とグラスでボルドー(5ユーロ)を。ポテトが異様に甘くてデザートみたいに美味しい。ポテトなど頼まないし、唾棄すべきジャンクフードだと思っているが、食べ尽くす。驚くべきことにどの店でもポテトが美味しいかった。日本でこんなポテトをだされたら、平均寿命が5歳ほど短くなり、高齢化にともなう社会問題がちょっとソフトになるのではないか。


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よくわからないが謎の平和っぽいモニュメント。この日は平和関係のイベントみたいなものをやっていたが、客がまったくいなかった。この付近には戦争で活躍した陸軍の偉い人たちをまつった通りなどもあり、平和への願いと戦勝国であるという主張が混在している印象。


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コイツら全員、陸軍元帥的な人たち。


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なんの行列かと思ったら、学校で、お母さんが自分の子どもを迎えにきているところだった。


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いたるところに公園があり、疲れたら一休みできる。が、いたるところがネコ臭い。しかし、パリでは結局一匹もネコの姿を見ることはなかった(犬はたくさん見た)。土産物売りの黒人男性が夜になるとネコに変化して、いたるところに排泄している可能性がある。


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ボン・マルシェ(パリの老舗デパート)。魅惑のブロードウェイ感に溢れている。


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なんの因果であろうか、ボン・マルシェの地下ではブライアン・フェリーの回顧展らしきものが開催されていた。写真パネルの展示とともに、PVがプロジェクターに映し出され、轟音でブライアン・フェリー先生の音楽が流れている。パリが自分をトーキョー・ジョーとして迎えいれている、と思うことにした。


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ドゥ・マゴで休憩。大儀見元そっくりのギャルソンがいて半笑いになりながら、ジョイスヘミングウェイに思いを馳せる。もはやここで作家が原稿を書く日などないであろう。


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サン・ジェルマン・デュ・プレ教会内部(ドゥ・マゴの目の前にある)。パリの教会はコンサート会場になることが多いみたいで、この日もコンサートの設営をおこなっていた(厳粛なムードなし)。どの教会にも第二次世界大戦時のレジスタンスに参加して亡くなった人たちや、第一次世界大戦時の少年兵(? フランス語の字面から推測したので自信無し)の名前がパネルになって飾ってあった。


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サン・シュルピス教会。新古典主義建築の萌芽ともなったパリで2番目に大きな教会とのこと。だが、内部にはいったときの「すげぇ」感はイタリア各所の教会に及ばない、という感想で妻と一致。なんか全体的に大味な印象がある。


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リュクサンブール宮殿。公園が広すぎてどこが宮殿だかよくわからないまま通り過ぎてしまう。この公園もやはりネコ臭かった。たわわな胸を実らせた美しいランナーや、ペットボトルのなかに砂をつめては別な砂場に運ぶ賽の河原的な一人遊びに興じる子どもの姿などが印象的。パリ市内では日本以上に市民ランナーが見受けられたが、走るフォームが体に悪そうな人が多く、これでは日本人の長距離選手に適うまい、と思った。


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この日は移動の疲れもあったので(シャワーも浴びてなかったし)、このあとパンテオン・ソルボンヌ周辺を歩いたあと、メトロに乗ってホテルへ帰る。夕食は周辺のパン屋でサンドイッチとカンパーニュを購入(併せて6ユーロぐらい)。ボリューム盛りだくさんで美味しかった。ビールもとにかく安く、なんでも良いや、と喜んで飲む。ホテルはメトロの9番線沿い。これが格差社会の構図みたいな路線で、終点近くの郊外の駅では有色人種の人しか乗ってこないし、中心部になるにつれて白人が増えてくる。気がつくと回りの肌の色が変わっているのだ。お店も歴史がある感じのカフェは、キッチンが黒人の持ち場で、ホールは白人の持ち場、とすごく色分けが分かりやすい。


こんな感じでパリ初日が終わった。続きはまた今度。