sekibang 1.0

2012年1月3日まで利用していたはてなダイアリーの過去記事です。

Adriana Calcanhotto/O Microbio do Samba

O Microbio Do Samba
O Microbio Do Samba
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Adriana Calcanhotto
Pid (2011-05-10)
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最近めっきり南米の音楽に傾倒している私ですが、本日もブラジルの女性ミュージシャン、アドリアーナ・カルカニョットの新譜について書いていきます。彼女の音楽に触れたのは2年ほど前に発表されたアルバム『Maré』*1が初めてでしたが、これも長らく聴き続けたアルバムで、本作もそうした愛聴盤となる予感がギュンギュンとする一枚。アルバム・タイトルを日本語にしたら「サンバの微生物」ということになるでしょうか? 前作が彼女にとってのボッサ解体・再構築なのだとしたら、本作はサンバ解体・再構築、といったところ。サンバと言っても極彩色の世界ではなく、そこはアドリアーナ・カルカニョットの音楽。やや翳りのある音の独特な質感は健在です。近くにいるのに、ものすごい深いところにいるような重力を捻じまげるポップ・ミュージック、というか。こうしたコードの音楽が単なるイージー・リスニングとして処理されてしまうのではなく、強い主張をもって響いてくるような感じが素晴らしいです。そこにはやはり言語の特性もあって、先日のアート・リンゼイのライヴのときも思いましたが*2ポルトガル語も勉強したいなぁ、と思いました。