BECK『Modern Guilt』
Modern Guiltposted with amazlet at 08.07.21
プロデューサーがナイジェル・ゴッドリッチからDanger Mouseへ……と代わったところで「BECK的なもの」というコンセプトがブレないところが素晴らしく、しかし、だからこそ「堅実」「手堅い」という印象から抜け出せない……イマイチ突き抜けた感動がググッと湧き上がってこない――この点でBECKというアーティストは結構損している気がしないでもないのだが、良いアルバム。正直言って、新人アーティストのアルバム買うよりずっと落ち着いて聴けてしまうし、長く聴けそうな感じがあるのでお徳だよ!
前作から大きく変わっているところといえば、ビートの部分がやっぱり大きいのだろう、と思う。強烈な打ち込みと、ユラユラとしているBECKのヴォーカルのコントラストが鮮やかで、このあたりはとても面白く聴けた。しかし、これぐらいじゃもうビックリしないんだよ……。