sekibang 1.0

2012年1月3日まで利用していたはてなダイアリーの過去記事です。

はてな深夜の本気カレー出し

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 いやあ……ハードな一週間が終わり、やっと金曜の夜がやってきました。そう、週末のはじまりです。二週連続で美味しいものを作っていたら自分のなかでの料理熱が再燃しまして、今週はいろんな意味でガマン汁大会って感じでしたよ……(普段の食事はビタミン剤とふりかけご飯とかなので……)。
 と私の身辺雑記はどうでも良いとして、まだまだ寒い日が続きます。本日は体が温まる料理が衝動的に食べたくなったのでカレーを作りました。写真をご覧いただければわかるように、一般的に日本の家庭で食されているカレーライスとは違い、インド人が食ってそうな雰囲気漂うカレーです(あんまり美味しくなさそうに撮れてしまってスミマセン)。

 作り方は黒田硫黄のマンガに載ってました。「本格派」という響きだけで腰が引けてしまう方がいらっしゃるかもしれませんが、死ぬほど簡単なのでざっと作り方をご紹介いたします。必要なものは……。

  • たまねぎ3個
  • 鶏肉
  • クミン大さじ2
  • コリアンダー大さじ3
  • ターメリック大さじ2
  • にんにく・しょうが・唐辛子
  • トマトの缶詰
  • 鶏がらスープの素
  • シナモン・カルダモン・ナツメグ各小さじ半分

 たったこれだけ!みじんぎりにしたたまねぎをクミン、コリアンダー、にんにく、しょうが、唐辛子で炒めて飴色になったら、肉投入、肉に火が通ったらトマトの缶詰と鶏がらスープの素を適当にぶち込んで煮込み、最後にシナモン類を混ぜてもう少し煮込む……と簡単にできます。シナモン類をいれるのは、意外に思われるかもしれませんが、辛さのなかに爽やかな香味が加えられとても良い感じになります。
 にんにく、しょうが、唐辛子は、各々の好みで分量を変えて良いと思います。ハードコアな辛さと濃さを求めるならたくさん入れれば良いでしょうし、マイルドで良いや……という感じなら少なめで良いでしょう。私は、にんにく2かけ、しょうが1個、唐辛子2本(種を取り除いたもの)入れています。水は使用しません(トマト缶の水分と、たまねぎの水分があるので)。簡単なのでインドっぽい音楽を聴いている間に完成し、食べ終わります。

On the Corner
On the Corner
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 本日食べながら聴いていたのはマイルス・デイヴィスの『On The Corner』。タブラもシタールも入っているマイルスのアルバムのなかで最もインド風な一枚。ジャケットもターメリック色でインドっぽいですが、インドのカレーは唐辛子を使用しないそうで、唐辛子を使用するとスリランカ・カレーになるそうです(美味しんぼで得たムダ知識)。奇才プロデューサー、テオ・マセロによる悪戯染みた編集によって完成したアルバムとして知られる本作品の秘密は、最近になって編集前の音源を収録したボックス・セットが発売されるなどで、解き明かされつつありますが、そのような種明かしを前にしてもなお斬新に響き渡る名盤であります。デイヴ・リーブマンが吹くソプラノ・サックスをフレーズの途中で左右のチャンネルに振っていく処理などは、思わず「プレーヤーが壊れた!」と錯覚してしまうほど。
 とか言ってる間に、出来上がってしまうほど簡単で美味しい料理なので、11日間カレーを食べ続け「もうしばらくカレーはいいや……」と思っている方にもオススメです。