きっとぼくらは、好きになる
そう、本日HMVに向かいましたのはベックの新譜が目的だったわけでなく、ショーン・レノンの新譜を買うためだったのです。ネットではYoutubeやMyspaceなどで一部が試聴可能でしたが、それがビートルズ・フリークである私のツボを突きまくりだったので期待していました。聴いてみて、本当に素晴らしかったので大興奮です。偉大なる父親、ジョンの最良の部分を引き継いで、泣かせるアルバムを作ってきてくれました。
「何が泣かせるか」というとこのアルバムが、私にとって記憶のなかにあるエリオット・スミスの幻みたいなものを強烈に浮かび上がらせてくれた点ですね。彼がこの世を去って3年が経とうとしていますが、今になってやっとエリオット・スミスもまたビートルズの遺伝子を色濃く受け継いだ人なのだという認識ができました(もちろん「Rain」のカヴァーなどをやっていたわけですが)。
まぁここまで書いてきたことは、ショーン・レノンの固有性について全く触れていませんけれど、良いんです。ジョンに声が似ていて、エリオット・スミスを思い出させてくれる。それ以上に好きにならない理由がない。本当にね、私は幸福に思いましたよ!ベックを買うなら、ショーン・レノン買ったほうが良いよ!!って叫びたいぐらいに好きです。
コーラスのかぶせ方とか鍵盤(本田ユカ)の音色とか、空間の作り方がエリオット・スミスっぽいんだよなぁ……。で、ドラムが一部でジム・ケルトナーって妙な豪華さ。万国のポップ・フリークは団結してこのアルバムを褒め称えるべきなんだよ!(号泣しながら!!)