リリース、はやっ!
『Sea Change』と『Guero』の間が結構あったのに、前作から1年半でもうベックの新譜が出ました。これだけ期間が短いと「『Guero』のアウトトラック集か何かじゃねーのか?」と思ってしまうけれど、そこはやはり天才(器用貧乏なほどに)だし、お金もある感じの音の作りで一定の水準は保っている……けど今の耳には前作の印象が残りすぎていてなんとも言えない感じ。HMVのポップには『Mutations』と『Sea Change』の路線で……と書いてあったけれど、それは嘘だろう。いや、全体的になんか『Guero』の地味な曲を集めましたという感じがして……それってやっぱりアウトトラック集じゃん!!
「ベックはプリンスのポストを受け継ぐ『天才宅録ミュージシャン』だ!*1」と同意してくれる人がいなそうな言説を前々から一人で主張し続けているのだけど、そろそろベックにも「原点回帰的アルバム」を出して欲しいなぁ、と思っています。プリンスも今年『3121』という「ほぼ一人で制作(ひきこもり万歳!)」なアルバムを出したし。ギター一本で歌モノ、あるいはデルタ・ブルース、みたいな……オシャレじゃないベックが聞きたいんです!
個人的には参加ミュージシャンにジェイソン・フォークナー、ロジャー・マニング・Jr.の名前があるのが嬉しいところ。この元ジェリーフィッシュの二人、バンドを結成してアルバム出すらしいですね。しかも、くるりのレーベルから(メジャーは出してくれないんだろうか)。
DVDつかない輸入版が安い……。
*1:もちろんタイプはまるで違うけど、両者とも『ゴッタ煮感』だけは共通している