最近聴いたワールドミュージック サムルノリとかガムランとか
相変わらずテレビは朝のNHKぐらいしか観ていないの*1で、どういったポップ・ミュージックが流行っているのかよくわかっていないのですが、なんでも韓国発のアイドル・グループが流行っているそうで、遅ればせながら私も少女時代をチェックしてみたんですけれど、そこで私が目にしたのは完璧にアメリカナイズされた楽曲と大陸的な身体の強靭さでして、まさに魂消た、というか「日本の音楽は、この国の音楽に勝てるのか……」と母国の将来が心配になったのでありました。
どうしてこのような強靭な音楽が可能なのか、そこにはもしかしたら、そもそものところ韓国と日本とでは音楽的な資質が違うのでは、といったところにも意識が向かいます。なにせ韓国といえば、サムルノリが生まれた国ですから――サムルノリ(Samul-Nori)とは韓国の伝統音楽である農楽を、キム・ドクスという演奏家が発展させた「新-伝統音楽」とも呼ぶべき音楽のこと。チン(ゴング)、プク(太鼓)、ケンガリ(鉦)、チャング(杖鼓)という四つの楽器はそれぞれ、太陽、月、星、人間を象徴すると言われ、音楽のなかに万物照応が布置される壮大な音楽でございます。この躍動。凄まじい。
躍動と言えば、最近買ったバリガムランのCDもすごかったです。ガムランについては、Nonesuchから出ているデヴィッド・ルイストンの採録のものを一枚もっていたのですが、先日買ったのは「JVC WORLD SOUNDS」シリーズの一枚(↓)。
よく知らなかったのですが、ガムランにもいろいろジャンルがあるそうで。私が衝撃を受けたのは「ゴン・クビャール」というもの。これは1920年ころに生まれた比較的新しい舞踏伴奏用の音楽なんだって。このなかでもヤマ・サリというグループによる「スガラ・ムンチャル(変幻する波の調べ、の意)」という曲は超どファンクで、腰が抜けそうになりました。メタリックな大音響によるシンコペーションの嵐はヨダレがでるぐらいカッコ良いです。
(ゴン・クビャールの動画)