Brian Wilson/Reimagines Gershwin
Brian Wilson Reimagines Gershwinposted with amazlet at 10.08.24
ブライアン・ウィルソンの新譜を聴きました。「ブライアン・ウィルソン・の・新譜」と単語ごとに区切って復唱してみると、なんかありがたい気持ちになってきますよねえ。しかも、アルバムのタイトルにあるとおり「ガーシュインの再創造」が今回のテーマ。ブライアン・ウィルソン・ミーツ・ガーシュイン……ってそんなの悪いハズないだろ〜! 冒頭から、お得意の多重録音ひとりコーラスで《ラプソディ・イン・ブルー》ですよ! この瞬間、ものすごい多幸感に包まれてしまいます。途中で、オーケストラが入ってくるんですけれど、ここで一段多幸感のレベルがあがりますが、深いホール・リバーヴ、甘々なストリングス……このアメリ感なサウンドが圧倒的です。
なんでも2009年にブライアン・ウィルソンはウォルト・ディズニー・レコードに移籍しているそうで、これが移籍後の初アルバムとなっています。ガーシュイン‐ディズニー‐ブライアン・ウィルソン……ってこの並び、なんかヤバくないか……とか思ってしまいましたが、最高でございます。ガーシュインっぽい、というか古いハリウッド映画で鳴っているリッチなサウンドから、ペット・サウンズな音が生まれてきたんだなあ〜という感じがする。「父と子がディズニーという媒介を通じて、三位一体化した」などと妄言を吐きたくもなります。繰り返しますが、最高です。