sekibang 1.0

2012年1月3日まで利用していたはてなダイアリーの過去記事です。

土曜日の朝からグリーンスレイドを聴いた俺は、一日の半分を無駄にしたわけではない

Greenslade
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 なんか自分のなかで微妙にプログレ熱が高まりつつあり、グリーンスレイドを聴いてみたりしている。彼らは70年代イギリスのギターレス、かつツイン・キーボードのロック・バンド。ヴォーカルがもっと上手だったらもっと人気があったんだろうなあ……という感じがギンギンにするんですが、曲が良くてですね、なかなかあなどれない。初期キャラヴァンをもっとポップな形で洗練させたような感じ、でしょうか。ロジャー・ディーンによるジャケットからは「いなたいシンフォニック系なのかしら」という予想があったんですけれど、良い意味で裏切られました。なんせ、キーボード奏者がふたりいるわけですから音は多彩です。これは2台のキーボードを使用している意味ではございません。メロトロン、ハモンドモーグ……といったプログレッシャーが大好きな機材はもちろんのこと、使える鍵盤楽器は全部使ってるんじゃないか、という豪華絢爛ぶり。このあたりにA級にちかいB級プログレのとく味わいがあって「ああ、これは買ってよかったなあ」と思うのでした。

 こちらの映像は「Pilgrim's Progress」と「Bedside Manners Are Extra」という曲のメドレー。こちらの曲は↓のセカンド・アルバムに収録されています。最初にあげているファースト・アルバムとくらべるとハード路線な曲が多くて、いなたい感じが若干増します(ファーストの多彩さのほうが個人的には好きなのです)。でも嫌いになれないのは、きっと、この年代の、この機材でしか出せない音がするからなんでしょうなあ。

Beside Manners Are Extra
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Greenslade
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