sekibang 1.0

2012年1月3日まで利用していたはてなダイアリーの過去記事です。

プラトン『法律』(下)

 プラトン強化期間の〆として『法律』の下巻を読みました(でも、これ偽書の疑いが強いんだって)。上巻が「神のために、人間の魂のために、国家のために良い法律とはなにか、良い法律とはどのように人を導くのか」といった法律論なのに対して、下巻は「良い法律ってなんだか大体わかったよね。じゃあ、実際にどんな法律を作ったら良いか語りあいましょうよ!」という感じで話が進む。これが結構退屈で、読むのが結構つらい。「外国人が上等な果物を勝手にとって食べるのは良いけど、上等じゃない果物をとって食べるのを見つけたら鞭で打つこと」とかよくわかんない法律もでてくる。そしてなんだかよくわからないうちに、アテナイからの客人(プラトンの代弁者)は、二人の議論の相手に「一緒に良い国作りましょうよ!」と迎えられるのだった。おわり。