sekibang 1.0

2012年1月3日まで利用していたはてなダイアリーの過去記事です。

ジョン・ウー監督作品『レッドクリフ Part II -未来への最終決戦-』

 遅ればせながら『レッド・クリフ』の完結編を鑑賞。前作の感想にも書いたとおり*1これを観るまで、ホントに何一つ『三国志』に関する知識を持ち合わせていなかったのだが、それでも筋が分からなくならずちゃんと観れたので良かった。


 しかし、前作と比べるとイマイチ楽しい気分にならなかったのは少し残念。登場キャラクター全員にちゃんと見せ場的なシーンを(無理に)用意したせいか、やや散漫な印象を受けた(前作で、大丈夫か?と心配になるぐらい『性格の良いオジサン』でしかない劉備でさえ、良いところ見せる)。映画のリテラシーが限りなくゼロに近い私でも「その話はいらないだろう……」と思わざるを得ない話の盛り込み方もあり、煮え切らないまま終わってしまうのである。孫権曹操が対峙しようという直前のシーンと、前作の虎狩りが重なる、などの意図は分かるのだが、効果的に決まっているわけでもない。


 だが、決してつまらなかったわけではなく、孫権が射る矢が曹操の頭をかすめた後に、曹操がものすごい表情で「あ゛ーーー!!」と叫ぶところや、口の中にとても苦い薬草的なものを常に含んでいるような中村獅童の表情(最後は自分の身を犠牲にして敵の正面に突っ込み、爆死!やっぱりそういう役柄なんだ!!)など、すごく笑えたし、それからこれから闘いが始まろうという時に、皆でお団子を食べているシーンなども面白かった。原作にそういう話があるのだろうか?知らないだけに「闘いが始まる前に団子!?」と虚を突かれた気分になる。むしろ、これは原作を知らなくて得したような点である。


 なんだかよくわからない感想になっているけれども、一番驚いたのは自分がちゃんと前作を覚えていたことだったりする。それだけに今回もメロドラマ的な要素を絞って、面白い顔のオッサンが暴れる、ただそれだけ、みたいな映画だったら良かったのになぁ、と思った。今回は超面白フェイスの持ち主である張飛があんまり目立たなかったし……。