sekibang 1.0

2012年1月3日まで利用していたはてなダイアリーの過去記事です。

『聖戦士ダンバイン』を観始めました

 立て続けに漫画を読んでいたら、アニメ方面にも手を出したくなって「どうせなら、暗い話が良いな」と思い『聖戦士ダンバイン』を観始めることにした(今のところ、全49話中10話まで観た)。最初「こんなに説明不足のまま進めちゃって良いの!?」という感じで驚いたけれど、だんだんと徐々に設定的なところが明らかにされていくところが面白かった。主人公、ショウ・ザマが突如として異世界バイストン・ウェルに召還され、最初は右も左もわからない、という様子なのだが、彼がその世界について理解し始めるスピードは視聴者とほぼ同期が取れている、と思う。バイストン・ウェルの世界観も面白く、騎士道物語や妖精伝説、またはロード・ダンセイニから拝借したような設定にも心惹かれる。あと、昆虫クリーチャーっぽいメカ・デザインもカッコ良いな……。

 竹谷隆之の造形によるこんな商品も出ていて、思わず欲しくなる。


 序盤は、主人公の勢力が「こんなに失敗ばかりしていて良いのか?」と思えるほど、行動が良い方向に結びついていかず、戦争で家を焼かれた人を助けても「あんな機械が起こるから戦争がおこるんだ!」とまったく感謝されないなど、快活なところとはほとんど無縁な展開である。自分のなかで比べる対象が『機動戦士ガンダム』ぐらいしかないため、よくわからないのだが、少し地味(ただ、考えてみると『機動戦士ガンダム』にしても暗い話だよな……とも思う)。