キリンジ/7―seven―
7-seven-(DVD付)posted with amazlet at 08.12.31
引き続き、キリンジの最新オリジナル・アルバムも聴いた。こちらも職人芸的なソングライティングがキレまくっていて素晴らしい。運動量が非常に多いコード進行と相反するさわやかな聴き応えが不思議すぎるのだが、これは表情をあまり感じさせないヴォーカルの声質によるものなのだろうか。Jポップというものを、幼児化した、あるいは歌謡曲化したアメリカン・ポップスと暴力的に捉えることは可能だと思う。キリンジの場合、80年代のAORを常にモダナイズした形で提供するアーティストだと思うので、歌謡曲への方向性はまったく感じられないのだが、性を感じさせないという意味での幼児性を強く感じる。しかし、2008年のアルバムで、トーク・ボックスを噛ませたギター・ソロが聴けるとは思わなかったな*1……ベスト盤収録の「You And Me」でも使用されているけれど、今最も良い「喋るギター」が聴けるバンドとはキリンジなのかもしれない……どうでも良いポイントかもしれないが。
(朝焼けは雨のきざし)
(ジョナサン。このアド街みたいな、ユルい旅番組みたいなPV最高!)
*1:「君のことだよ」