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2012年1月3日まで利用していたはてなダイアリーの過去記事です。

再度告知、ルスコアール管弦楽団第25回演奏会

■ル スコアール管弦楽団第25回演奏会■
日 時: 2008年12月21日(日)13:30開演予定
場 所: すみだトリフォニーホール 大ホール
曲 目: 〜オールイギリスプログラム〜
ウォルトン交響曲第1番
ブリテン/4つの海の間奏曲
アーノルド/ピータールー序曲
指 揮: 田部井剛
入場料: 全席自由 1,000円
ル スコアール管弦楽団

 昨日、ウォルトンについて書いたので今月自分が出演する演奏会情報を再度告知させていただきます。今回はクリスマス前ということで、皆様予定もいろいろあるかと思いますが、連絡をいただければチケットを無料でご用意いたしますし、楽団のサイトからも無料チケットが入手できますので、よろしくお願いいたします。ホントに全部良い曲なんです!毎回このオケだとチケットを配るたびに「誰?」とか「何?」とか言われるんだけどさ!!――というわけで、少しこちらのほうで楽曲解説的なものを書いておきます。
 まず、前プロはマルコム・アーノルドによる《ピータールー》序曲。こちらは「イギリス・マンチェスター郊外のセント・ピーター教会前広場で集会に参加した群衆が警官隊により弾圧された事件(Wikipediaより)」を題材にした作品で、荘厳なメロディと音楽による戦闘描写が魅力的です。手ごろな録音が入手できずにいて、つい最近までこの戦闘描写の詳細を知らなかったのですが、先日の練習でフルに揃った打楽器群によるデスメタルばりの音響に度肝を抜かれました。マジですごい。これだけ聴いて爆笑して帰ってもらっても良いぐらい。ボアダムスにも負けない。
 で、中プロ。ベンジャミン・ブリテンによる《4つの海の間奏曲》は、彼の歌劇《ピーター・グライムズ》からの作品だそう。楽団の有識者によれば、このオペラは「弟子入りした子供は必ず死ぬ、という曰くつきの漁師が村八分にされる」というものすごく嫌な話なんだけど、曲からはまったくそういう嫌さが伝わってこない不思議な作品です。第3曲がとても美しくて良い曲なんだ……こどもの水死体が海に浮かんでる描写らしいんだけど……。
 メインのウィリアム・ウォルトン交響曲第1番。これについては昨日のエントリでも触れたけど、是非とも聴いていただきたい。シベリウス風の1楽章が、ヒンデミット風の4楽章で終わるんですが、最高です。最後はティンパニ2台使用!ツインドラム!!
 むしろ、行きたくなくなるような文章になっていないかが心配ですが、終わりです。