sekibang 1.0

2012年1月3日まで利用していたはてなダイアリーの過去記事です。

ル スコアール管弦楽団第24回演奏会@すみだトリフォニーホール

バルトーク中国の不思議な役人(全曲版)
ドヴォルザーク交響曲第7番ニ短調
指揮: 橘直貴

 ルスコアール管弦楽団の本番を終えました。当日のプログラムは以上のような感じ。私はドヴォルザークの方のみ参加しました。自画自賛するようですが、かなり良い演奏だったと思います。ドヴォルザークバルトークも素晴らしかった!このオーケストラで演奏をはじめてから、かれこれ5年以上になるけれど、音楽的な充実感で言えば過去最高だったかもしれない……と思いました。ご来場の皆様、当日はお足元が悪いなか、会場に足を向けていただきまことにありがとうございました。
 前プロのドヴォルザークが終わってから、急いで着替えて客席に行き、バルトークを聴きました(当日まで聴いたことがない曲だった)。これ、とんでもない作品ですね……。変拍子バレエ音楽で言えばストラヴィンスキーの《春の祭典》が有名でありますが、《中国の不思議な役人》もそれに負けない奇怪なリズムっぷり。曲の難易度で言えば、バルトークの方が断然難しそう。この曲に参加しなくて正解でした……。小節を数えるだけで精一杯、ひょっとするとそれすら躓いてしまうかもしれない。テンポのめまぐるしい変化や、ところどころに現れるポリリズムがかなり地獄。聴いている分には、最高なんですが。


 クリストフ・フォン・ドホナーニ/ウィーン・フィルによる組曲版をどうぞ。いやー、素晴らしいですなあ(とナルヨシライクに嘆息)。全曲版の録音はまだ2つしか出ていないそうですが、「鋼鉄のリズムを持つ男」こと、ミヒャエル・ギーレンあたりに取り上げて欲しい。