sekibang 1.0

2012年1月3日まで利用していたはてなダイアリーの過去記事です。

カプースチンは上原ひろみを作曲する


 気が重くなるような長文エントリが続いたので口直しに、Youtubeから音楽映像をご紹介。冒頭にあげたのは、ロシアのジャズ・ピアニスト兼作曲家であるニコライ・カプースチンの《ジャズ・エチュード》第3番。「3倍速チック・コリア」みたいな作品である。まるで、上原ひろみインプロヴィゼーションを書き起こしたかのような音の密度。

 続けて《ジャズ・エチュード》第1番。この作曲家の作品集は近年日本でも楽譜が出版されていて一時期、アマチュアのピアノ奏者の間で話題になっていたそうだけれど、こんなの弾ける人いるの?って思う。この演奏者がすごいだけ?

 作曲家ご本人による《前奏曲》。これはまだ普通な感じで、前のふたつの映像で弾いている人に比べるととても「ジャズらしく」聴こえる。「ジャズっぽく聴こえる演奏には、和音だけでなく、タッチやタイム感が大きな要素として絡んでくるのだなぁ」と思った。

 ピアノ・ソナタ第2番と楽譜(第4楽章)。楽譜が黒い……。