sekibang 1.0

2012年1月3日まで利用していたはてなダイアリーの過去記事です。

中島哲也『嫌われ松子の一生』

 おもしろかったです。おもしろいんだけどさぁ……なんか映像の色合いからして「はい、作り話ですからね。これはね。おはなしですよ、お・は・な・し」みたいに突き放されちゃうところがありました。映画でなくても良いような。「あ、あの人が出てる!」とか探しちゃう映画のストーリーとか全然関係ない楽しさも、そりゃ楽しいんだけど、なんか、それもなぁ……とゴニョゴニョ言いたくなるような感じでした。すげー面白いんだけど!(イチイチセリフも過剰だし、なんか欠落してる感じがするし、そのへんはものすごいツボで、特に武田真治が刺されて悶えてるところは爆笑してしまった。あと主人公、松子の割と重要な設定にかかわるところにホームチーム与座っていうのが気になってしかたない)でも、なんかすごく共感を求められるような押し付けがましさとかあるような気がしてさー。「救われなさ過ぎる!ゲラゲラ!!」って笑いながらみちゃった自分は、映画館に見に行かなくてホント良かったなぁ、って思った。
 音楽のクレジットには渋谷毅。この前でたソロアルバム2枚、買ったけどまだ届いてません。