ラヴェルのピアノ作品演奏動画
《夜のガスパール》より「スカルボ」(マルタ・アルゲリッチ)。アルゲリッチにしては結構テンションが低め。
同じ作品をピエール=ローラン・エマールで。現代最高の技巧派による超正確な/超クールなタッチ……だがちっとも面白くない。
すごく良かったのはセルジオ・ティエンポの演奏。ミッシャ・マイスキーの伴奏者として知られる彼だが、独奏だとこんなにダイナミックな演奏ができたのか……。マルタ・アルゲリッチの弟子らしいのだけれど、アルゲリッチからグッと不健康さを抜いたような、溌剌としたピアノが良い。
ミシェル・ベロフによる《水の戯れ》。この人はフランス物の演奏が得意で、かつ、全集モノがやたらと廉価盤になっていることで知られているピアニスト。おだやかで気の利いた演奏だと思う。
一方、まったく落ち着かないのはスヴャトスラフ・リヒテルの演奏。とにかく流して弾いてる。全然、この曲を好きじゃなさそう……。
ここからは知らないピアニストによる《鏡》全曲。なかなか良い演奏です。
「蛾」。
「悲しき鳥」。
「海原の小舟」。
「道化師の朝の歌」。
「鐘の谷」。
映像探してて、ラヴェルのピアノ作品は組曲形式の大作から小品まで、ほんとに素晴らしい曲しかないから、もっと小品の動画があっても良いのにな、とか思う。《ハイドンの名によるメヌエット》とか。