sekibang 1.0

2012年1月3日まで利用していたはてなダイアリーの過去記事です。

HEAVY SICK ZERO 5th Anniversary〜Break a powerful Dance Beat〜@中野heavysickZERO

LIVE:RIOW ARAI(Libyus Music) feat.dj Ryo-ta/イルリメDE DE MOUSE(EXT RECORDINGS)/GingerDoes'mAll
DJ:吉沢dynamite.jp/Crystal(Traks Boys/SLEEZY)

[B2 FLOOR]
LIVE:Cherryboy aka Cherryboy Function(EXT RECORDINGS/100yen LABel)
DJ:真保★タイディスコ/KAN TAKAHIKO/TETSUYA SUZUKI(TOP GUN)/座禅 BEAT(薔薇潤庶囃c)/NOBUSHI ROCK(IN THE 家!)

 こういうイベントに行ってきました。フロアに爆音がガン鳴らされたオール・イベントで一晩中踊り狂ってるのは久しぶりで、現在首が痛いですが、すごく楽しかったです(不思議なことに3日前から悩まされていた腰痛は消えた!)。
 自分の曲と他人の曲をごちゃ混ぜにして、根っ子になるリズム・トラックへ高速で乗せていくスタイル(ひとつのネタを30秒も使用しない『寸止めブレイクビーツ』)に変わってからのGingerDoes'mAllのライヴを観るのは初めてでしたがすごく良かったです。ビートじゃなくて音楽の細部に集中を払わせられるダンス・ミュージックはないんじゃないか、と思う特殊な感覚。マイケル・ジャクソンAC/DCPerfumeDaft Punkカニエ・ウェストアフリカ・バンバータ……などなどわかりにくいネタやら大ネタやらが雑多に盛り込まれているんだけれど、どんなネタも繋がりのなかで並列化されて扱われてしまい、大ネタであっても注意していないとあっという間に過ぎ去ってしまう。ガツンガツン打ち鳴らされるスネアの中に紛れ込んだ暗号を、踊りながら解読していくようなそういう楽しみを感じました。ある意味でそういう楽しみとは、RIOW ARAIの魂抜かれちゃうぐらいのカッコ良さ(=何にも考えず踊れるリズムの強度、音の気持ちよさ。ホントに一瞬腰が抜けるかと思うぐらいカッコ良い瞬間があった)とは微妙にズレたところにいる気がします。あと彼が作ってきてくれたパウンドケーキがすごく美味しかったです*1
 他には、イルリメDE DE MOUSEを聴き/踊っていましたが、こちらはすごく居心地が悪くて……それはもちろん私の趣向の問題だからアーティストが悪いんじゃないけど(実際音楽は良いと思うし)、とにかく知らない村の祭に迷い込んじゃったときの寂しさ、というか、人が盛り上がってるのを遠くで見てる感じ(実際には目の前で大騒ぎが起きてるのに)がしてました。どうもそういうローカルな祭感覚をかき立てるところは苦手みたいです。

*1:当日の音源が、アーティスト本人のブログにて公開されています