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2012年1月3日まで利用していたはてなダイアリーの過去記事です。

ジョージ・マーティン・プロダクションズ

ジョージ・マーティン・プロダクションズ

ジョージ・マーティン・プロダクションズ

 先月の『ストレンジ・デイズ』を読んでずっと「買わなきゃ……」と思っていたシロモノ。THE BEATLESのプロデューサーとして有名なジョージ・マーティンのプロデューサー生活50周年を記念した6枚組のアルバムを、日本向けに1枚に編集しなおしたコンピレーションアルバムである。
 BEATLES関連の曲が多くて、彼らのアルバムを全部持ってたら半分以上は「持ってるよ」という内容なのだけれども、なんか音が太くなってて新鮮に聴こえる。特にジョージ・マーティン・オーケストラ名義での作品(『Yellow Submarine』に収録)の音はまるっきり生まれ変わっていて、新録音かと思ったよ……と思ったら98年に製作された引退記念盤からの収録らしい。いや、でもこれはちょっと聴く価値あり(ラロ・シフリンに匹敵するカッコ良さ)。
 あとはBEATLESの初期にレノン=マッカートニーが他アーティストに提供した楽曲なんかが聴けるのは良いです。曲がすごい良くて、改めて「ジョン・レノンポール・マッカートニーって天才だなぁ!」と思った。特にビリー・J・クレイマー&ダコタス(BEATLESの弟分みたいな扱いのバンドだったらしい)に提供された「Bad To Me」、「I'll Keep You Satisfied」という2曲はほんとに素晴らしい。あとはビリー・プレストンによる「Get Back」のカヴァーが、ものすごいファンク色にアレンジされててこれもなかなかです。でも、ホントに欲しかったのは怪優ピーター・セラーズが「A Hard Days Night」を朗読する、という意図がよく分からない音源だったのだけど。
 BEATLES関連以外ではジョージ・マーティンが関わった映画音楽の主題歌(『007』など)やBBCの「放送開始と放送終了の音楽」などが収録されている(BBCの音楽はYESもびっくりなシンフォニック・プログレ)。アレンジがカッコ良すぎてオシッコ漏れそうになる。
ビートルズ・サウンドを創った男―耳こそはすべて

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