sekibang 1.0

2012年1月3日まで利用していたはてなダイアリーの過去記事です。

1981年のマイク・オールドフィールド、他


 1981年のマイク・オールドフィールドのライヴがとても面白い。これ、なんとモントルー・ジャズ・フェスの映像。この年は他にジェームス・ブラウンウィントン・マルサリスディジー・ガレスピーエラ・フィッツジェラルドオスカー・ピーターソン……とすごいメンツが集まってるところに彼が登場している。この事実からして爆笑ものなんだけれども、有名な「チューブラー・ベルズ」のライヴ・アレンジがさらにすごい。原曲の進行に即していながら、ハイテクなハードロックに仕上げている。カッコ良すぎ。
 他の曲もすごくてマイク・オールドフィールドって「ニューエージの先駆者」なんかじゃなくて「ケルトでカルトなミニマルなAORの人」だったんじゃなかろーか、と認識を改めました。ものすごくクセのあるフレーズ作りが堪らないです。
 「マイク・オールドフィールドって『エクソシスト』のあれで一発屋の人でしょ?」とか言ってる人はマジで見直したほうが良い。たしかに「チューブラー・ベルズ」を4回ぐらい焼き直してるのは、一発屋っぽい売り方だけども……。

 「チューブラー・ベルズ」の最新版はこちら(2003)。元々が「ケルトでミニマル」だったのが「ケルトでサイバー・トランス」という具合に進化を遂げていてとんでもないものになっている。最高ですね!

Tubular Bells
Tubular Bells
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Mike Oldfield
Virgin (1992/06/29)
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Hergest Ridge
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Mike Oldfield
Virgin (2000/07/27)
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Ommadawn
Ommadawn
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Mike Oldfield
Virgin Vip (2000/07/11)
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 このあたりの3枚は買っておいて損はないアルバム。元々はカンタベリー・ミュージックの周辺で活躍していた技巧派ミュージシャンなので、ソロ・アルバム以外にも彼の名前がクレジットされているものは多い。とてもじゃないけれど追いきれないけれど、偶然買ったアルバムのなかに「このフレーズは……」というのがあって確かめるとやっぱりマイク・オールドフィールドだった、っていうのがあると結構嬉しかったりする。

Children of the Sun
Children of the Sun
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The Sallyangie
Castle (2002/08/12)
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 そういうサイドワーク的なものとしては彼の姉であるサリー・オールドフィールドと一緒にやっていた「The Sallyangie」名義でのアルバムが一番好きです。まぁ、なんか普通のフォーク・ソングっぽいアルバムなんだけれども、バックで鳴っているギターが延々「どこをどう聴いてもマイク・オールドフィールド。個性出しすぎ」というところが面白い。