sekibang 1.0

2012年1月3日まで利用していたはてなダイアリーの過去記事です。

ドリームガールズ

 自転車で5分のとこにあるシネコンで。主役である女性陣の歌唱力が圧倒的にすごくて、物語の回転軸となっているジェイミー・フォックス演じるカーティスの存在感がなんか霞んでしまったのがちょっと気になったけど(こういうのはミュージカル映画としてどうなんだろう)、すごく面白かったです。あと最初ややヒールっぽく登場するエディ・マーフィが悲劇的に物語からフェードアウトしてしまうんだけど、その直前でやってくる爆発が最高です。
 ソウルやR&Bといった歌モノのブラック・ミュージックに疎い私ですが、アメリカのポップス界において一時は「音楽の人種隔離」が行われていた、ということぐらいは知っていて。だから映画の冒頭から中盤までの「白人による音楽的搾取を打破する!」というカーティスの熱さがすごく良いな、と思いました。ただ、中盤以降はカーティスは完璧にヒールになるので「ソウルを守ろう」という側の立場にグッときてしまうのですが。改めてブラック・ミュージックには敬意を払って接していこうではないか、という思いがします。