本当は怖いiPod
この前、飯食っていたら、食べる所作が悪かったのはともかくポータブルプレーヤーの大音量を聞きながら食べている男がいて、かなり唖然。その音量が非常に迷惑だから大変でした。あれは何のための行動なのか、未だに理解出来ません。自分だけの世界に浸りたいのか何なのか。
疎外 - Any given sunday
id:encyclopectorさんの日記を読んでハッとしたのだけれども「iPod*1」っていう商品名自体に、そもそも「公共空間で自分の世界に引きこもるための道具」としての意味が込められてたんじゃなかろうか。あの白いイヤホンコードを耳からぶらさげて街を闊歩する人々は実は社会から疎外されているのである。そのようにしてやってくるのはコミュニケーションの死であり、公共性の廃墟であろう。
「あらゆる場所で、好きな音楽を聴きまくる」。利便性とオシャレ性を大々的に謳いあげ商品を売りつけようとするスティーヴ・ジョブズは実に功名に孤独な群衆(リースマン)を生産することに成功している。病理のように蔓延する疎外の危険性に――そしてコミュニティを分断することによって、社会的な混乱を招こうとする陰謀の存在に――我々はもっと早く気付くべきだった。
もしかしたら近い将来、ニューヨークでiPodを聞きながら、あるいは携帯電話で話しながら、道を渡ると100ドル(約12000円)の罰金を課せられることになるかもしれない。
http://news.ameba.jp/2007/02/3280.php
ニューヨーク州上院議員、カール・クルーガー氏によってなされたこの提案は市民の主体的で幸福な生活をテクノロジーによる侵略から守るものとして評価されて良い。日本も早く白いイヤホンコードぶらさげて歩いてる人間をバンバン逮捕できる法律を作るべき!あるいはAKGのフルオープン式ヘッドフォンを使用すべき!!
*1:podには蚕の繭とかエンドウマメのさやという意味がある