sekibang 1.0

2012年1月3日まで利用していたはてなダイアリーの過去記事です。

もう一度C-C-Bを。

 今月の『STUDIO VOICE』は先月の「90年代特集」に引き続き「80年代特集」。鉄雄(『AKIRA]』)の表紙が、2007年1月に出た雑誌とは思えないタイムスリップ感をかもし出している。さすがに20年近くも経っていれば「総括」されきった感があって、90年代特集のときのように「パーフリが……」と気持ちの悪い情熱を開陳されてないのは良かった。まぁ、別に特別に面白かったわけではないのだが。登場するキーワードも、結構「死語」になっていないものばかりな感じ。年代ごとに段階的に区切って語ることの虚しさみたいなものを感じる。

 そのなかで「オッ」と共鳴してしまったのが「80年代の音色といえばシンセ・ドラムとオーケストラ・ヒット。この2つを積極的に活かした楽曲がヒット・チャートにあふれ出した時、真の80年代再評価が行われたと考えることにしよう」(ばるぼら)という一文。数年前からニューウェーヴ関連作の再発が続いて再評価がおこなわれ*1、元からニューウェーヴ聴いていなかったところからもその影響を感じさせるバンドが出ているけど、シンセ・ドラムとオケヒットを消化してきたバンドというのは確かにまだ見ない(個人的にはスタインバーガーにも『80年代っぽさ』を感じる)。

 もしかしたら我々は第二のC-C-Bが現れるまで「真の80年代再評価」を行うことができないのかもしれない。楽しみ!実現に当たってはASIAや80年代のYESなどをガンガンにCMで流して洗脳を行っていくことが方法として挙げられるかもしれない(ASIA、来日するし)。

*1:個人的には、全然その流れに乗っからず『再評価なんかこねーだろ』と思っていた