これがフリッパトロニクスか!
キング・クリムゾンを一時活動休止させ、ブライアン・イーノなどとのコラボレーションを行っていた頃のロバート・フリップが開発した「フリッパトロニクス」というもの。今まで謎に包まれていたその正体を明かす映像を発見。フリップ御大のソロ活動は90年代に入ってから「サウンドスケープ」というマリー・シェーファーあたりを髣髴とさせる音楽に向かっているけれども、この映像を観る限りこのフリッパトロニクスを駆使した音楽が「サウンドスケープ」へと発展していったことが如実に伺える。
The Equatorial Starsposted with amazlet on 06.12.05Fripp & Eno
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っていうか音楽自体は、昨年出たフリップ&イーノ名義での新譜と基本的にはほとんど何も変わっていない!フリッパトロニクス、映像を観る限りテープ・ループによるシーケンサーのような装置みたいだ。ギズモみたいなギター・アタッチメントかと思っていた。
ちなみに「サウンドスケープ」に入ってからはこんな音楽になっている。フリッパトロニクス期との違いといえば、音色に広がりが出たこととアタックを消して「一人シンセサイザーオーケストラ」状態になったということか。ビート感なく展開される幽玄の音風景は一歩間違えればニューエイジだが、正直かなり好きだ。この映像は2003年の日本ライヴの模様。何年か前「フジロックにソロでロバート・フリップが来日してサウンドスケープを朝一でやる!」という噂を聞いていたが、結局噂どまり。これを聴くとフジロックよりもメタモルフォーゼン向けなのではなかろーかと思う。マニュエル・ゲッチングを呼ぶなら全然アリだよなー。もう来年のメタモはゲッチング対フリップで良いよ。
Radiophonics: 1995 Soundscapes, Vol. 1posted with amazlet on 06.12.05Robert Fripp
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CDだとこのあたりのものになるのだろうか。まず店頭では見かけない気がするけれど、ちょっと気になってきた。「サウンドスケープ」シリーズの録音は現在6枚ほどあるようだけれど、こんな感じのインプロヴィゼーションを3時間ぐらい続けて行い、そこから編集して一枚のアルバムにしているのだとか。