なんかしょんぼりしてくる
新潮文庫に入っているチェーホフの翻訳はすべて読んでしまう。普通こういうときって「コンプリートしたぜ!」っていう達成感があるんだけれども、チェーホフを読むといつも結構「良いのか…これで…」という煮え切らない感じになるので達成感がない。『かもめ』ぐらいバッサリとしたカタストロフなら良いのだけれど…順番間違えたかな。あと『桜の園』は「喜劇」って書いてあって「笑えねぇよ!こんな話!!」と思いました。「借金のカタに土地を差し押さえられてる斜陽のご身分なのに、浮浪者に金貨をあげちゃう奥さん」とか大変滑稽だけれど、滑稽であればあるほど余計に悲惨な気持ちになりますね。
『三人姉妹』はペーター・エトヴェシュ(ハンガリーの作曲家、指揮者)がオペラ化していますが、それについて調べていたら上演の際にアシスタントをやっていた方の記事を見つけました。
http://www.colare.jp/rareko/semimaru/vol14.html