感じる夏、田舎編
まだ実家にいます(明日、東京に戻ります)。
私の実家(福島県)は、市街地から結構離れたところにあって、とにかく田舎です。さすがに住んでいるところはそれなりに居住区っぽくなっているから「玄関を出れば、目の前にカントリーロードが広がる…」といった風にはいかないけれども、それでも木の多さとか虫の多さとかは東京とは比べ物になりません。特に「蚊の多さ」と言ったら大変で、家の近所を流れる用水路の流れが悪くなっているせいで大量発生している模様。今朝も起きたら3箇所も刺されていました。もはや背中なんて「病院につれていかれた節子(『火垂るの墓』)」みたいになっています。滋養なんて、どこにあるんですか!?
私にとって夏は「昆虫のシーズン」でもありました。家の近所に源義経と松尾芭蕉ゆかりのお寺があり、そこはちょっとした観光地になっています。お寺には古い樹木がたくさんあって、日中蝉が騒がしく鳴いているのが聞こえます。昆虫が眠ったりするのかどうか定かではありませんが、日が暮れると蝉の鳴き声が止んでシンとして、風が吹き出して、涼しい夜がやってきます。とても過ごしやすくて、この土地の夏は夜だけが好きです。
この前、夜更かしをして本を読んでいたときのこと。「そろそろ日の出の時間だな」と思っていたら、家の後ろにある林からジーワ、ジーワと静かな蝉の声が聞こえてきました。そのとき、不思議と「ああ、なんか…夏だな…」と思いました。あと、昼間になれば煩わしいぐらいの音で蝉が鳴き始めるのでしょう。昼間の騒がしさと、夜の静寂とのサイクルが田舎の夏にはある気がします。あと、こういうのって都会にはないよな、って。ほんと24時間うるさいもんね、東京。
書いているうちに当初の思惑から外れた内容になってしまいましたが、このエントリをid:azakeriにささげます。