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2012年1月3日まで利用していたはてなダイアリーの過去記事です。

Nike Free Run +2:ベアフット・ランニングの元祖、とにかく軽くて履きやすい!

9月のはじめぐらいから週一度のジム通いを再開。これまで室内トレーニング用のシューズは高校のとき体育館で履くように使っていたバレー・ボール用のシューズを使っていたのだけれども、さすがに買ってから10年近く経てばソールの接着剤もはがれてきて悲しいことになってしまったので、シューズを新調しました。ナイキのFREE RUN +2を買いました。このシリーズは「裸足のような履き心地で、自然に足を鍛えよう」的なコンセプトで開発されたシューズで、ランニング・シューズのように足の保護に加えてグリップやサポート機能を高めて走りやすくするのではなく、足の自由度を高めるような作りになっています。「RUN」というぐらいだから、外走り用っぽいんだけれど、スポーツ・ショップの店員さんに聞いたら「いえ、室内トレーニング用にも良いですよ」とのこと。


さっそく履いてジムに行ってみたところ、このシューズ、ソール部分には隠し包丁のように溝がたくさん入っていますが、ソール表面は結構のっぺりしているので、ジムのカーペット部分がひっかかったりもせず快適。なのでフローリングみたいなところでも大丈夫でしょう。で、とにかく軽いし、履いてて楽。ナイキなので足幅が狭く、普段より1cm大きなサイズ(ランニング・シューズよりは0.5cm大きなサイズ)を買いましたが、走る用途ならばつまさきに1cmぐらいの余裕があるくらいがベストなので、かえってちょうど良かったぐらい。このシューズ、面白いのはその構造で、通常のシューズみたいにベロがシューレースを通す部分と分離しているのではなく、靴全体がルーム・シューズみたいにすっぽりと足を包み、レースはその外側にあるゴムっぽい樹脂で締めるという作りになっています。踵の部分に固い「絶対踏まないでください!」と注意書きされているアレも入ってない。オフィス用のルーム・シューズにも転用できそうなぐらい柔らかい履き心地。実際、海外では室内履としても人気だとか。カラーリングもシリコンバレー感あります。


軽めにルームランナーにて3キロほど走ってみましたが、ランニング用シューズ(アシックスのGT2140)で走っているときみたいに足が勝手に前に進むような感覚はありません。これはキロ7分ぐらいのゆっくりしたペースでも分かる。ソールがぺにゃぺにゃに曲がってスゴい! みたいなデモ動画(このエントリの最後に記載)は、たしかにスゴいのですがよく考えたら、ランニング中あんな足の状態がずっと続いているわけではないですし、むしろ、常時あんなグニャッと足が曲がってたらキックが強すぎて足首を痛めそうなので、正しいフォームで走ることが重要になるシューズかも。もっと瞬発力が必要な競技のトレーニングに向けなのかな、と思いました。


ただ、このシューズがきっかけとなって「ベアフット・ランニング」という文字通り、裸足感覚でのランニングがひとつのムーヴメントとなりつつあり、もっとも左翼的なものとしてはまったくの「裸足ラン」、あるいはシューズじゃなくて草履みたいな足の裏を保護するだけのものを装備して走る、というコンセプト・ランニングとも言うべき潮流も生まれてきています。裸足ランですよ! これまでさんざんクッション性が〜、とか言ってきたスポーツ・メーカーは裸足のコンセプトで、新商品を出してきています(国内メーカーはまだ?)。裸足だと筋肉の使い方が変わって体に良いとかなんとか、まるで無農薬野菜みたいな話ですが、しばらくこれを履いてルームランナーで走ってみて、ランニング・シューズと比べたりしてみたい。