sekibang 1.0

2012年1月3日まで利用していたはてなダイアリーの過去記事です。

A. A. Milne『Winnie-the-Pooh』

Winnie-the-Pooh (Pooh Original Edition)
A. A. Milne
Puffin
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 英語の勉強がてらに児童文学を読んだらいいのではないか、と思い、Winnie-the-Poohを読む。いわずと知れたディズニー・アニメ『くまのプーさん』の原作である。私はディズニー・キャラクターのなかではプーさんがとても好きであるのだが、実のところ、アニメも見てないし、翻訳で原作を読んだこともないので(そういうのって結構あるよね、エルガイムボトムズのデザインは好きだけど、アニメは観てない! みたいな)ちょうど良かった。結構わからない単語はあったけれども(動物の体の部位とか植物の名前とか)結構すんなり読める。驚くべきは、この本、とっても笑える、ってこと。児童書を読んでもうすぐ社会人5年目になろうとする大の大人が笑っている、っていうのはどうかと思うけれど、私の英語力は児童レベルであるのだから、まあ、問題はない(のか?)。新入りのカンガルー親子を追い出そうとカンガルー(息子)の誘拐計画を練ってみたり、見たことない北極点を探しにいったり、とこんなおかしな話だったのか〜という感慨もあるのだが、それよりなにより自分が英語のギャグを読んで、笑っている瞬間に驚いた。英語の音声的な言葉遊びなんだけれども(まあ、ダジャレですよね)、少しお酒を飲んでから読み始めると、Poohのおとぼけぶりが余計にハマッて面白かったです! 会話文も結構あるし、挿絵もかわいいし、英語の教材としてもなかなかいいのかもしれないですね、この本。iPhoneユーザーの人はiBookのデフォルト・コンテンツとしてこの本が入っていますが、iPhone版はフルカラー、ペーパーバック版はモノクロです。が、レイアウトが全然違ったりするので要注意。Winnie-the-Poohは挿絵と本文のレイアウトが上手いぐあいに配置された一種の総合芸術的本なので、レイアウトが重要です。