DAVID BYRNE & BRIAN ENO/Everything That Happens Will Happen Today
Everything That Happens Will Happen Todayposted with amazlet at 09.06.19
昨年出ていたデヴィッド・バーンとブライアン・イーノのアルバムを今頃になって聴いたが、めちゃくちゃに素晴らしいポップ・アルバムなのだった。デヴィッド・バーンについては、トーキング・ヘッズ以外ほとんどフォローしていないのでなんとも言えないのだが、ブライアン・イーノに関して言えば、これは間違いなく彼の長いキャリアのなかでも最もポップな仕事だろう。
はっきり言ってこのメンツ(フィル・マンザネラやロバート・ワイアットといった豪華ゲストも参加! でも全然目立っていない!)でアルバムを作って、悪いモノが出来上がるわけはないのだが、さすがにここまで完成度が高い音楽を聴かされると度肝を抜かれてしまう、というか。いやはや、なんというか、最高だよ!! アンビエント作品を予想していたのは、思いっきり裏切られてしまったけれど、何かデヴィッド・バーンとブライアン・イーノがポップ・ミュージシャンとしての境地に達してしまった瞬間を垣間見た気がする。
このアルバムを聴きながら考えていたのは、不思議とベックのことだったりするのだが、というのもここで鳴り響いている自由で、遊び心に溢れ、かつ多彩な音の数々というのが、ナイジェル・ゴッドリッチと仕事し始めた頃のベックのアルバムを彷彿とさせるからだった。たぶん、おそらくだけれども、後十数年後にベックがまだ音楽を続けていたら、きっとこういうアルバムを聴かせてくれるんじゃないかな、なんて想像する。
何度でも最高!! って言いたくなるそういうアルバムなので、まだ買っていない人は早く買ったほうが良い!!!