SAVATH & SAVALAS/La Llama
ギレルモ・スコット・ヘレン*1が今月アルバム4枚連続リリースということなのだが、この気が狂ったかのような怒涛のラッシュを寡聞にして知らず、先ごろ、第2弾リリースとなったサヴァス&サヴァラスの新譜を購入した次第である。これはなんだかものすごく不思議な手触りの音楽が展開されたアルバムだった。前作の『Golden Pollen』と比べるとややシンプルな歌モノ路線っぽいところは後退し、全編に渡ってやや不穏な気持ちになる幽玄な音がちりばめられており、いわば“抽象的な音楽”に仕上がっているのだが、妙に爽やかな気持ちで聴ける。なんなのであろうか。時折、「ネオアコか!(エレクトロニカなのに)」とツッコみたくなるほどド直球に爽やかな曲も出てくるし。
*1:a.k.a プレフューズ73