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2012年1月3日まで利用していたはてなダイアリーの過去記事です。

ル スコアール管弦楽団第26回演奏会のお知らせ

ル スコアール管弦楽団第26回演奏会
日時:2009年6月28日(日)14:00開演予定
場所:すみだトリフォニーホール 大ホール
曲目:
R.シュトラウスアルプス交響曲
プロコフィエフ/スキタイ組曲
指揮:千葉芳裕
入場料:全席自由 1,000円
ル スコアール管弦楽団*1

 今月の頭から6月に出演する練習がはじまった。今度の演奏会も、プロコフィエフの《スキタイ組曲》とリヒャルト・シュトラウスの《アルプス交響曲》という、なかなか重量級のプログラムなのでなかなか大変である。しかも久しぶりに全曲に出番があるし(プロコフィエフで2番ファゴット、リヒャルトで4番ファゴット兼1番アシスタント)、どちらもとても面白い曲なので苦ではないはず……と念じることによって、頑張りたい。

 《スキタイ組曲》は、プロコフィエフの初期作品。ディアギレフのバレエ・リュスのために書かれたものが「これ《春の祭典》とかぶってない?」とダメ出しをくらってお蔵入り、それを管弦楽組曲として書き直したものだと言う。なんだか曰くつきの作品であるが「古代の民族が邪神と闘う」という筋書きは、たしかに《ハルサイ》とかぶっていて、ディアギレフがダメ出ししたのもなんとなく理解できる。
 

 上にあげたのは、ワーレリー・ゲルギエフ指揮/ロッテルダム交響楽団の演奏(第1曲と第2曲の抜粋)。ゲルギエフの顔が邪神っぽくて、えらいことになっているが、何年か前にリリースされたCDに収録された演奏よりも高速のテンポ設定となっており、高揚感がすごい。微妙にアンサンブルが乱れている気がするが。

Prokofiev: Scythian Suite; Alexander Nevsky

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 メインのプログラムである《アルプス交響曲》はタイトル通り、リヒャルト・シュトラウスアルプス山脈を登ったときの印象を音楽化したもの(今回のプログラムは古代人になって踊ったあとに、山に登る、という壮絶なものなのだ)。ホルンだけで8本、と通常の倍以上の編成でガン鳴らす超絶スペクタル作品である。もうこれは素晴らしい作品で、私は一度練習に参加しただけで涙がでそうになってしまった。生でこの音圧を体験していただきたい、と思う。クライマックスらしい展開がいくつも盛り込まれているところで、いつも何度でも達してしまいそうになるよ……。


 動画はルドルフ・ケンペ指揮/シュターツカペレ・ドレスデンの演奏(調べたところによれば、初演もこのオーケストラだったという)。曲の構成とリンクした映像もよくできている。

R.シュトラウス:アルプス交響曲
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*1:楽団のサイトで無料招待券の受付中