sekibang 1.0

2012年1月3日まで利用していたはてなダイアリーの過去記事です。

スペース・エイジの教会音楽

Timewind

Timewind

 遅い夏休みを取り終えて今日から仕事に戻ったら、どっと疲れが出てしまい「なんかアブストラクトな音楽が聴きてぇなぁ……」とクラウス・シュルツェのCDを手に取りました。
 クラウス・シュルツェはドラマーとしてタンジェリン・ドリームアシュ・ラ・テンペルに在籍した後、ソロのシンセサイザー奏者に転進、その後は、ひたすらシンセで曲作りをしていたドイツのミュージシャン(日本のシンセ奏者、喜多郎の師匠としても知られております)。マニュエル・ゲッチングとともに「テクノの先駆者」として語られることの多い彼ですが、1975年の『Timewind』は「テクノ」というよりも「スペース・エイジの教会音楽」と言った印象。特に2曲目の「Wahnfried 1883」はパイプ・オルガンで演奏しても何の違和感もなく奏されるでしょう。

 部屋を暗くして、虚ろな目で聴くのが吉。