宮下誠氏より献本をいただきました
法律文化社より出版される『「クラシック」の終焉?――未完の20世紀音楽ガイドブック』という本を献本いただだきました。きっかけは私が書いた「http://d.hatena.ne.jp/Geheimagent/20061027/p1」というエントリだったんだけれども、このエントリを著者の宮下誠氏が全文引用され、さらにそれに対する反論(レスポンス)がおこなわれています。
私事ですが、長年、自分の文章が「活字(PCの画面を通じて表現されるフォント、ではなく、紙の上にインクで印刷された文字としての)」となる、ということは大きな夢のひとつであったので、思わぬところでその夢を叶えてくれた著者の宮下氏には感謝したい。
とりあえず、本の感想については読み終えてから書こうと思いますが、ちょうどヒンデミットの新古典主義(あるいはヒンデミット“と”新古典主義)について「書こうかな(誰も読まないだろうけどさ!)」と思っていたところだったので、近々、本書で加えられた私への「挑発」に対する返答は書くつもりでいます。当方、売られた“ケンカ”は買う主義ですし、結局のところ、その買い方こそ、私が出来る最も真摯な態度であるから。
ついでに言えば、ここで引用されている私の文章は、いささかマズいものである、ということは今になって思う。本書の冒頭「はじめに」の部分では「許光俊はいかにバカであるか(音楽評論家として、またはテキストの読み手として)」ということがほんのり暴かれているのだが、同じように自分で自分の文章を読み直してみると「ブログを書いているmkという男はどのようにテキストを読めていないか(どのようにバカか)」ということが暴かれてしまうようで怖い。しかし、少なくともそれは許より暴力的ではない、という点でお許しいただきたい。
どのように私はバカであったのか、それについては本書にある「欠落」を認めていただければ、分かる。「この本には○○が足りない……」という批判は批判として成立しない、それでも尚、そのような批判をする者はバカである。