sekibang 1.0

2012年1月3日まで利用していたはてなダイアリーの過去記事です。

語り手-読み手

カラマーゾフの兄弟〈中〉
ドストエフスキー 原 卓也
新潮社 (1978/07)
売り上げランキング: 5,634

 考えてみればこんなに「語り手」の存在を意識させられた小説って今まで読んだこと無かった。それは私がおおよそミステリーと呼ばれる「ジャンル」の読み物から遠く離れた人間だからのせいかもしれないけれど。


 中巻は特に、大事なところが隠蔽されてて、そのままごちゃごちゃと糸が絡み合ったまま終わってしまった。


 そういうのはなんとなくズルい。