sekibang 1.0

2012年1月3日まで利用していたはてなダイアリーの過去記事です。

掌田津耶乃 『新人プログラマのためのGoogle App Engineクラウド・アプリケーション開発講座 JAVA PYTHON対応』

また少しまとまって勉強できそうな時間がとれたのでGAEを使ってアプリケーションを作ったりしていたのですが、手元にリファレンス本的なものが欲しいなあ〜、と思って購入しました。しっかし、GAEの解説書ってホントJava向けのものばっかりで、Python向けのものって全然ないんですね。この本もJavaPythonの両方を紹介していて、私はJavaについてはまったく勉強してないので、正直無駄。Pythonだけだとこういう場合、商売にしづらいのかなあ。買う決め手になったのは、GAEで標準サポートしているDjangoについての紹介がされていたことでした。これがWEBフレームワークというものに触れる初の機会になって「こんな便利なものがあるのか〜」と思って、今はDjangoチュートリアルを紐解いたりしてます。


こうした入り口を作る本としては良いのですが、なにしろ「新人プログラマのための」とあるぐらいですから内容は薄い。しかもJavaの部分は(私にとっては)無駄。そして2800円ぐらいする。この3点によりおすすめできる人が限られてくるところです。タイトルどおり、新人プログラマー、あるいはホスト・コンピューターでの開発を15年ぐらいやってきて「最新の技術動向でもちょっとかじってみようかなあ、クラウドって最近話題だしさあ」と思い立った中年など向けでしょうか。ぶっちゃけ、ホスト開発15年経験がまったくない単なる中年の人でもGAEによる開発については一通り学べる本ではあります。が、その程度。データストアのインデックスについてまったく触れられてなかったりと問題点は多すぎ、これを参考書に本格的な開発をやろうとしたら速攻でつまづきます。


でも、すごいですよねえ。これを片手に作業すれば、なにがしかのアプリケーションがWEBにアップできて公開できちゃう世の中。これを読みながらhtmlを手打ちしてて、中学生のときにFTP使ってビュッとサーバーにhtmlファイルを置いてホームページを更新してたことを思い出しました。当時手打ちでhtmlを書いてたわけじゃないですが、今になって当時わからなかったことがわかったりして、なるほど〜、CSSってこういうモノだったんだな〜、とか一回りして感じ入ったりしています。


で、作ったもの。


http://exchangenews2011.appspot.com/


成田空港にある両替所のレート情報を表示するアプリ。