2010年に読んだ本を振り返る
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上下巻に分かれているものは1冊としてカウントすると、今年はこれまでに53冊の本を読んだらしい(まだ何冊か年内に読むと思うので、そのときに追記しておこう)。こうしてリストを眺めてみると、ピンチョンとココロ社の本が3タイトルも並んでおり、私の2010年をこの2人の奇才が彩っているのが興味深い。ピンチョンの翻訳は来年も刊行され続けるので、来年もたぶんピンチョンばかり読んでたりするのであろう。
ミクロコスモス―初期近代精神史研究 第1集 (シリーズ・古典転生 別巻1 初期近代精神史研究 第 1集)posted with amazlet at 10.12.12
個人的な「今年の一冊」はこちら、平井浩氏(id:Freitag)編集による論文集『ミクロコスモス』の第一集。今年の最初のほうにこの本を読んでいなかったら、今年の読書体験がまったく違っていたのではないか、という衝撃的な一冊。思想史というジャンルの窓口になってくれた本でもあり、ラヴジョイとかグラフトンとかイエイツとかはすべてこの本の影響によって読んだし、あと新婚旅行の行き先がイタリアになったのもこの本の影響だった気がする。とにかくこの本で読みたい本が一挙に100冊ぐらいは新たに展開されました。一時期は入手困難になっていて大変なプレミア価格がついていたけれども、増刷されて手に入りやすくなっているようです。「思想」というものの面白さを伝えてくれる珠玉の一冊。第二集も楽しみです(第二の計画がこちらにあるんだけれども、またこれが面白そうなんだ)。
あと東大の西成先生の本『渋滞学』にもすごく影響されました。「知識は人を助ける」! という名言がこの本のなかにはあるのですが、実際イタリアに旅行した際もこの本に書いてあった「ヨーロッパのエレベーターには『閉まるボタン』がない」という知識が役に立った! なにげない日常的な現象でも、その日常的な現象の背後にある論理や仕組みを説明されると、見え方が変わってくる、ということがあるかと思いますが(たとえば、水道の蛇口をひねると水が出る仕組みを説明できる人と、説明できない人では、その水道はまったく別なものとして認識されている、という感じで)、この本を読むと駅の混雑や車の渋滞の風景がまったく違って見えてきます。そうすると振舞い方も変わってきますよね。今の私は、駅の混雑に対しての最適な振舞い方を知っているし、バスに乗って渋滞に出くわしたときはこの渋滞の原因となっているボトルネックについて考え、時間を潰すことができる。なぜ、それがそうなっているのか、を知ることはやっぱり大切なんじゃないか? と思ったし、勉強の楽しさを新たに感じさせてくる一冊です。
- 関連エントリ
http://d.hatena.ne.jp/Geheimagent/20081213/p1
http://d.hatena.ne.jp/Geheimagent/20091220/p1