sekibang 1.0

2012年1月3日まで利用していたはてなダイアリーの過去記事です。

『機動戦士Zガンダム』を観ています

 週末をダラダラと過ごしたくなって『Zガンダム』を観ることにしたのだが、すごく面白くてびっくりした……。ガンダム・シリーズは、一番最初のと『逆襲のシャア』しか観ていなかったのだが、善悪の二元論的な対立ではなく、さまざまなイデオロギーやエゴが複雑にぶつかり合うところが『Z』は面白い。まだすべてを見終えていないのだが(18話まで)これからさらに複雑になるらしいから楽しみ。


 『ガンダム』の主人公たちは「父親/母親となる年齢」に成長し、そしてしばしば若い世代たちとの対立が発生させている。今でいうならば氷河期世代ゆとり世代が闘争する感じだろうか? 「ユートピアだと思っていた将来が、ディストピアだった人たち=氷河期世代アムロ」VS「生まれた時からディストピアな世界を生きる人たち=ゆとり世代カミーユ」みたいに考えると、なんだか適切なアナロジーのようにも思われてくる。1985年、ちょうど私が生まれる3日前に放映が始まった作品なのだが、時代の先取り感がスゴいのか、それとも世代間闘争なんかいつの時代もこんなものなのか。氷河期世代VSゆとり世代という闘争がどこにあるのかもわからないが……。


 序盤から中盤は、強い女性が登場するのが目立つ。というかダメな男が多くて相対的にそういうキャラが目立っているのか。主人公、カミーユ・ビダンのライバル的な位置づけにジェリドというのがいるのだが「いつかは俺も組織のトップに立ってやる!」という大きな野望を持ちつつ、毎回負け続けるヒモ男みたいな感じだし……。で、強い女性たちがそういうダメな男を奮い立たせる構図がいくつか存在する。強い女性かつ、良いオンナの存在。「結局女性が男性の添え物でしかない」ようにも解釈できそうなのだが、イイ! と思った。

良い男になってくれれば、もたれかかって酒が飲める。それは良いものさ(ライラ・ミラ・ライラ

 こんなこと言われたら、俺も良い男になろうと思うよ。