Herbie Hancock/Sextant
Dirk_Digglerさんにいただいたジャズ/フュージョンの音源を淡々と紹介していくよシリーズ。本日はハービー・ハンコック、1973年のアルバム『Sextant』について。これはすごくブッ飛びましたね。ハービー・ハンコックといえば「誰かが既に出したアイデアを洗練させて、グラミー賞を取ったりする商売上手なブッディスト」というイメージがあったんですが、こんなにキレキレでヤバいポリリズム・ファンクをやっていた時期があったとは知りませんでした。一曲目からシンセサイザーを引き倒し、リズム・ボックスを導入……新しい機材を使うのが楽しくて仕方がないような暴れっぷりが最高です。ハービー・ハンコックが、“アガパン期”のマイルス・デイヴィスにもっとも接近した瞬間なのかもしれませんが、それでいてキチンとまとまりがあるからとても聴きやすい。